中華街に日本ラグビー発祥の地示す記念碑 W杯前に除幕式

横浜市が日本のラグビー発祥の地と伝える記念碑が、関係者の手で除幕された=横浜市中区の山下町公園

 横浜市が日本のラグビー発祥の地を示す記念碑が同市中区の横浜中華街に建立され、5日に除幕式が行われた。20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)では、市内で決勝、準決勝など7試合が行われる予定で、関係者は大会の盛り上げに期待を寄せた。

 記念碑は山下町公園に建てられ、1873年に市内で行われた試合のイラストが描かれている。県ラグビーフットボール協会(丹治明会長)などが尽力した。

 除幕式には県、市、ラグビー関係者らが出席。林文子市長は「歴史をつくってくれた先人に心から感謝したい。(W杯では)日本代表にぜひ、横浜で優勝してほしい」とあいさつした。

 1899年に慶応大学の学生が都内でプレーしたのが日本のラグビー発祥というのが長年の通説だった。だが近年の研究で、それより33年前の66年、現在の横浜カントリー&アスレチッククラブ(YC&AC)の前身の「横浜フットボールクラブ」が横浜で設立されていたことが判明。2015年には英国の世界ラグビー博物館がアジア最古のラグビークラブと認定した。

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