佐世保市のフラワーデザイナー、ツジタタキコさん(40)が、プレゼント用の花の過剰包装を減らそうと、紙バッグに花を生けるオリジナルの包装「ペーパーバッグ」を考案した。販売店向けに全国展開させる計画。ツジタさんは「売る人も、買う人も過剰包装を意識し、無くすつながりをつくりたい」と語る。
植物を好きな母親の影響で、幼いころから花屋になることが夢だった。市内の花屋や花の農家で経験を積み、2005年に独立。市内を中心に花のアレンジメントの受注や、出張レッスンをしている。
「ラッピングの花を受け取っても、包装用のセロハンやカゴをすぐ捨ててしまうのよね…」。あるお客の一言がきっかけで、ラッピングの過剰包装を減らせないか考えてきた。
10年ごろから試行錯誤を重ね、クラフト紙の袋で、水を浸透させないペーパーバッグ(縦19.5センチ、横20センチ)を完成させた。今年5月に知人やお客に試してもらったところ、壁掛けになったり、病室の手狭なスペースに飾れたりして好評だったという。
現在、佐世保市内の花屋2店で取り扱っている。年内に消費者向けのワークショップを開くとともに、取扱店舗を増やす予定。ペーパーバッグの制作を障害者の就労支援に生かすことも考えている。「過剰包装を考えるきっかけになり、日常にすてきな花を添えてほしい」と話す。
インスタグラム(hana.art.79)で情報発信している。問い合わせはツジタさん(電0956.88.7692)。
フラワーデザイナー・ツジタさん考案「ペーパーバッグ」 プレゼント用「過剰包装を無くしたい」
- Published
- 2019/09/06 16:00 (JST)
- Updated
- 2019/09/07 10:59 (JST)
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