日本の踏切を渡る際気をつけるべき3つのポイント

日本を旅行する際に渡る機会があるかもしれない踏切は、ルールを知らない訪日観光客にとっては時に危険が伴います。日本の踏切を安全に利用できるように注意したいポイントを3つ紹介します。

日本の踏切注意ポイント1. 遮断機が降りたとき

警報機が鳴り遮断機が降りたら、人も車も直前で一時停止し、列車が通り過ぎて遮断機が上がってから渡ります。遮断機が降りてもすぐに列車は来ませんが、だからといってくぐって渡ってはいけません。渡っている最中に遮断機が降りてしまった場合は速やかに踏切内から出てください。車に乗っていたとしても、そのまま進めば遮断機を押し上げられます。

万が一転んで怪我をしてしまった、車が動かなくなってしまった場合は、踏切にある赤い「非常ボタン」を押す、もしくは助けを求めて押してもらってください。車の場合は搭載されている発煙筒を使って列車に知らせる方法もあります。

なお、車で横断する際は、警報機が鳴っていなくても踏切前で一時停止しなければいけません。あわせて覚えておきましょう。

日本の踏切注意ポイント2. 踏切を渡るとき

踏切を渡る際はなるべく立ち止まらず速やかに渡ります。車で渡る際は音を聞き、列車が近づいていないことを目と耳で確認します。踏切から線路や駅を望む風景は思わず写真を撮りたくなるかもしれませんが、都市部では人と車の往来も多く、列車の本数も多いため控えてください。

車で渡る際に注意したいのは渋滞です。踏切の向こう側で車両が詰まっているときは渡らず、手前で止まって待ちます。

横断用のエリア以外は鉄道の安全を守るためにも立ち入ってはいけません。エリア外への立ち入りは法律によって禁止されています。もちろん踏切以外の場所から渡ることも危険なので絶対にやめましょう。

日本の踏切注意ポイント3. 意外と知らない日本の踏切事情

日本の踏切で列車は時速約100km以上のスピードで通過します。列車は遮断機が降りて最短15秒でやってくるため、ポイント1で述べたように遮断機が降りたあとで動けない状態になった場合は、一刻も早く列車に知らせないと危険です。また、車を遮断機ギリギリに止めると大きな接触事故につながる場合もあるため、遮断機が降りた踏切には近づきすぎないことが重要です。

日本の都市部では「開かずの踏切」と呼ばれる、長時間遮断機が降りたままになっている場所もあります。踏切は安全のため、列車が通過してから数秒後に遮断機が上がる仕組みになっています。JRをはじめ各鉄道会社はスムーズに踏切を渡れるように努力をしていますが、改善は難しいため、急ぎの場合は踏切を避けるのがおすすめです。

現在は訪日観光客に向けて外国語の注意書きも増えてきましたが、すべての踏切に対応できていないため、この記事を読んで知ってもらえたら、知らない人に教えてあげてください。

日本の踏切は海外でも人気!

日本の踏切は訪日観光客に人気があり、マンガ「SLAM DUNK」の舞台にもなった神奈川県にある江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅近くの踏切には作品のファン、特に台湾からのファンが多く訪れます。

また、作品の舞台に限らず、踏切越しの日本の風景も日常感や旅情感がありフォトジェニックな写真が撮影できるので人気があります。鉄道ファンにとっては鉄道車両を間近に見られる絶好のスポットでもあるため、国を問わず鉄道ファンが訪れます。日本の踏切を満喫するためにも、注意ポイントをしっかり把握しておきましょう。

日本の踏切は危険から身を守るためのマナーがたくさんあります。踏切は魅力的なスポットでもあるため、訪れる際は注意ポイントを把握しておきましょう。周りの人や鉄道の運行に迷惑をかけないようにして、風景などを楽しんでください。

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