ロサンゼルスのマリファナのおはなし Vol.27 ロサンゼルスの大麻リキッド、 Vape事情 その2

©Weekly LALALA

 前回紹介した、オイルカートリッジをコイルタイプのバッテリーに取り付けて吸う一般的なvapeペンももちろん人気ですが、現在カリフォルニアに存在するVapeブランドは各社オリジナルのVapeペンを発売し、人気を争っています。

 その中でも先駆者となったのがPAX Era(パックス・エラ)とStiiizy(スティーズィー)です。

●上写真:バッテリーは約$30、オイルポッドは0.5gで$30~$50 ●下写真:PAX3という大麻を吸えるコンパクトなベーポライザーも展開していて、こちらも人気が出てきているようです。©Weekly LALALA

 PAXはサンフランシスコで2007年に生まれたブランド。

 PAX Era用は専用のオイルポッドとしか機能しませんがPAX用のオイルポッドを作っているブランドはたくさん存在し、各ブランドが発売したオイルポッドの種類は今までに約300種類。

 CBDのオイルポッドも存在するんですよ!

 CBDオイルポッドにもCBD100%のものからCBD:THCの比率が1:1や10:1のものなど種類が様々。

 

 PAXはカリフォルニアのどこのディスペンサリーに行っても取り扱いがあるほどに人気ですが、その理由はスリムなデザインと使いやすさにあります。

 壊れにくく充電も長く持ち、ウェブで登録すると1年保証がついてきます。充電レベルが確認できるので、使いたい時に電池がなくて使えない!などということがなく、さらにPAXのアプリとシンクさせてアプリから4段階の温度調節が可能。温度を低めにして喉に優しい抑えめなベープ、温度をあげて激しくベープできるのも◎

 他のvapeペンと比べるとオイルの減りがそんなに早くなく、全体的にオイル自体のクオリティが良いといわれています。

Stiiizy バッテリーは$20-$30、オイルポッドは0.5gで$30~$40。©Weekly LALALA

 PAXに似たフォルムですがこちらはもう少しスリムなデザイン。

 Stiiizyはオイルポッドの種類がCBDも含め約15種類ほどと少なめですが、インディカ、ハイブリッド、サティバの人気種ばかりを集めています。

 甘くフレーバーがする種類も大麻の独特な匂いが少なく人気ですが、フレーバーがついていないものももちろん存在します。

 

 Stiiizyは温度調節機能がないですが、バッテリーに赤、紺、ピンク、オレンジのカラーバリエーションがあり、アパレルや小物も展開するなど若者をターゲットにプロモーションし大人気です。

 最近ロサンゼルスのアート・ディストリクトにディスペンサリーをオープンさせ、Stiiizyのベープペンからアパレル、小物グッズをはじめ現在ではそのディスペンサリーでStiiizy自社の大麻も扱っており、先日のグランドオープニングではものすごい賑わいを見せていました。

 最近ではダブ用のワックス、テルペンをたっぷり含むLive Resin(ライブ・レーズン)や更に熱と圧力だけで凝縮したピュア度の高いLive Rosin(ライブ・ローズン)を使用したワックスvapeペンも誕生しこちらはハードコアなカンナビスファンに人気です。

 各ブランド誇りを持って様々なテクノロジーを駆使して作り上げているオリジナルの喫煙器具とオイル。様々な種類の中から自分のニーズにぴったりあったvapeペンを選べるというのも楽しみの一つですよね!

【記事・マリファナに関するあらゆるお問合せはコチラ】
sodan@la-network.com

■カンナビスライフスタイルアドバイザー

Blue Dreamz

茨城県出身、ロサンゼルス在住10年目。2010年に語学留学目的でロサンゼルスに渡米後、メルローズ沿いの洋服屋でマネージャーとして勤務する。独自のセンスを生かし、セレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中で医療大麻というものを知り、LAローカルたちの大麻に対する価値観の違いに衝撃を受ける。自身も医療大麻に助けられたという経験から、LAのマリファナシーンに身を投じるべくLAダウンタウンにあるカンナビスディスペンサリーで働き始め、マネジャーを務めるという経歴を持つ。

「日本人は小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国ロサンゼルスの事情をお届けし、大麻に偏見がある人の意識を少しでも変えていけることができればと思います」

インスタグラム @bluedreamz

© Weekly LALALA, LLC