九州北部大雨 長崎・松浦市、被害22億円 避難指示きょう解除

 九州北部を襲った8月の記録的な大雨で、松浦市は6日、被害額が約22億円に及ぶことを明らかにした。同日開会した定例市議会で友田吉泰市長が報告した。
 被害額の内訳は、土砂崩れで崩落した市道浜の脇線など道路が10カ所、19億6千万円▽護岸が崩れるなどした河川が5カ所、3700万円▽土砂の流入などがあった農地が24カ所、5500万円▽農道やため池、水路などの農業施設が13カ所、1億5500万円。
 山腹が広い範囲で崩れた不老山の地滑りでは、現場から250メートル以内の志佐町上高野地区の4世帯に避難指示が出ていたが、現場に地滑りを感知するセンサーと雨量計を設置したため、7日午前7時半に解除することを決めた。
 友田市長は「今後は被害の全容把握と一日も早い復旧に努めていく」と話した。

© 株式会社長崎新聞社