新幹線長崎ルート 4者協議参加要請 佐賀「フル前提ならできず」

 九州新幹線長崎ルートで未着工となっている新鳥栖-武雄温泉の整備を巡り、県は4日に長崎、佐賀両県部長会談を実施し、国土交通省が実施する4者協議への参加を佐賀県側に求めたが「フル規格が前提ではないこと、スケジュールありきではないことを確認しないと協議できない」と回答されたことを明らかにした。
 6日の県議会九州新幹線西九州(長崎)ルート・交通対策特別委員会で報告した。
 県によると、4日午後に柿本敏晶企画振興部長が佐賀県庁を訪ね、地域交流部長と約1時間会談。知事、副知事同士の協議実施も要請したが、「話をしないとは言っていないが、従来と同じ話をするのであれば、急いでやる必要はない」と回答があったという。
 柿本部長は「(佐賀県は)国の方からどういう話があるかを聞いて対応を協議するということだった。今後の両県の協議を否定するものではなかった」と所感を述べた。

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