慰霊の心 永々

胆振東部地震、復旧・復興へメッセージ

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 胆振東部地震から6日で1年。大きな被害を受けた胆振東部3町(厚真、むかわ、安平)では避難訓練や復興祈念式典などが行われた。各町長は町民向けにメッセージを送り、復旧・復興に向け、一丸となって取り組んでいく考えを伝えた。被災者は震災を忘れず、未来に向かって歩んでいく決意を新たにしていた。

 厚真町では役場前に献花台が設けられ、正午の時報に合わせて宮坂尚市朗町長ら職員が黙とうして、犠牲となった37人(災害関連死1人を含む)を追悼。防災無線を通して宮坂町長は「町民と目標を共有する復興計画を策定して、令和の時代とともに着実に復旧・復興の歴史を重ねていきたい」とメッセージを届けた。記者会見した宮坂町長は「中心市街地の土地利用、公共施設の再編、福祉施設の再整備に力を入れたい」と語った。

 むかわ町では午前6時から鵡川地区で地震を想定した避難訓練を行い、約300人の町民が参加。4カ所にある避難所までの徒歩での到着時間を把握してもらった。鵡川中央小では職員が避難する町民にハザードマップなどを配った。タンスの下敷きになり被災した町内末広町の無職、数矢克志さん(80)は「10分ぐらいで避難できた」と話した。竹中喜之町長は「町民の底力を結集しよう」と呼び掛け、夕方に防災講演会を開いた。

 安平町では午前7時50分から地震を想定して、災害時の手順を確認する訓練を安平地区で行った。災害本部を立ち上げ、避難所の確保や広報巡回用の車両の手配、情報収集など本番さながらの動きを確認した。

 午後2時からは追分公民館で復興祈念式典を開いた。約300人が出席、町の復旧に尽力した115団体・個人が及川秀一郎町長から感謝状を受けた。及川町長は「安心して住み続けられる、未来につながる町を目指す」と誓った。 (佐藤重伸)