高齢化率 過去最高31.45% 全国13番目 県内最高齢 女性110歳、男性は107歳

 県は6日、本県の人口に占める65歳以上の割合「高齢化率」が1月1日時点で31.45%だったと発表。過去最高だった昨年(30.78%)を上回った。県内の100歳以上の人口(9月1日時点、本年度中に100歳になる人も含む)は1519人で、県がデータを確認できる1994年以降過去最多だった。
 老人福祉法に基づく15日の「老人の日」、15~21日の「老人週間」を前に、県が毎年発表している。
 高齢化率の全国平均は27.61%で、本県は全国で13番目に高い。県内21市町で最も高齢化率が高いのは小値賀町(47.98%)で、新上五島町(39.95%)、平戸市(38.77%)、五島市(38.67%)、南島原市(38.04%)と続いた。高齢化率が低いのは大村市(24.36%)、時津町(24.99%)、長与町(25.43%)、佐々町(27.02%)、諫早市(29.08%)など。
 県内の100歳以上の人口のうち、男性は156人、女性は1363人。市町別の内訳は長崎市444人、佐世保市270人、諫早市133人、南島原市77人、島原市71人などとなっている。県内で本年度中に100歳になる人数は546人。
 県内最高齢は女性が佐世保市の大浦マスヱさん(110)、男性が平戸市の近藤萬一さん(107)。最高齢の夫婦は佐世保市の豊村さん夫婦で、夫の豊村繁一さん(105)と妻のテルさん(99)の年齢を足すと204歳になる。
 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2045年には本県の高齢化率は40%を超えるとみられる。県長寿社会課は「高齢者ができるだけ住み慣れた地域で安心して暮らせる社会づくりを進める。高齢者にもできるだけ社会参加していただけるよう取り組みたい」としている。

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