カブスに大打撃 正遊撃手・バイエズが左手親指骨折で離脱

ナ・リーグ中部地区の2位につけ、2.5ゲーム差で首位カージナルスを追うカブスに大打撃だ。日本時間9月8日、カブスのスター遊撃手、ハビアー・バイエズがシカゴでMRI検査を受けた結果、左手親指の亀裂骨折が判明した。熾烈な地区優勝争いが続くなか、カブスはスター遊撃手を欠いた状態での戦いを強いられることが確実となった。

2日前、カブスは戦列復帰を果たしたベン・ゾブリストとウィルソン・コントレラス、コンディションに不安を抱えていたクリス・ブライアントとバイエズが全員スタメンに名を連ね、ようやくベストメンバーが組める状態となっていた。しかし、試合開始前の打撃練習中にバイエズが左手の痛みを訴えてスタメンを外れ、検査の結果、亀裂骨折が判明。バイエズは日本時間9月10日に専門家の診察を受け、復帰までのタイムテーブルが明らかになる見込みだが、カブスはバイエズ復帰までの間、デービッド・ボーティとゾブリストを起用して遊撃に空いた穴を埋めることになりそうだ。

今季のバイエズは、ここまで133試合に出場して打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.848をマーク。守備面でもDRS(守備防御点)+15を記録し、攻守両面でチームに不可欠な存在となっていた。また、正一塁手のアンソニー・リゾーが「彼は驚くようなプレイをやってのけるし、チームを盛り立ててくれる存在なんだ」と語るように、チームの盛り上げ役も担っており、バイエズの離脱によるダメージの大きさは計り知れない。

クレイグ・キンブレルが右肘の炎症で故障者リスト入りするなど、今季は最後の最後まで故障者発生に苦しまされることになったカブス。リゾーは「オールスター選手、ましてやMVP候補になるような選手を故障で欠くのは、チームにとって簡単なことではない」と本音を漏らしたが、「だからと言って降参するわけにはいかない。僕たちは戦い続けるしかないんだ」と残り試合に向けて言葉に力を込めた。

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