「循環のみち下水道賞」で熊本市が”ダブル”栄冠 家畜の汚水処理、マンホールトイレPR

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城西小で5月に開かれた運動会の参加者に知ってもらおうと、会場に設置されたマンホールトイレ=熊本市西区

 国土交通省が優れた下水道事業を表彰する2019年度の循環のみち下水道賞に、熊本市の二つの取り組みが選ばれた。

 一つ目は市東部浄化センターの取り組みで、4月にオープンした市東部堆肥センターで家畜の排せつ物を堆肥化する際に出る汚水を受け入れて処理。地下水保全のほか、処理の過程で発生するガスを利用して発電し、CO2削減にも役立てている。市によると、家畜の汚水処理は全国でも珍しく、イノベーション部門で受賞した。

 もう一つは「マンホールトイレ」のPR活動が広報・教育部門で選ばれた。災害で断水になった場合などを想定したマンホールの上に専用便器を置く簡易式トイレで、熊本地震の避難所でも使われた。導入のきっかけとなった東松島市(宮城)と連携し、小学校の運動会会場に設置。両市で市民の意見を共有し、トイレの改良につなげた取り組みが評価された。

 熊本市上下水道局は「地方都市で“ダブル受賞”は珍しい。マンホールトイレのPR活動は今後も工夫して続ける」と話した。

 同市の受賞は3年ぶり2回目。本年度は計11件の事業が受賞した。選定理由は公表していない。表彰式は10日、東京都内である。(高橋俊啓)

(2019年9月8日付 熊本日日新聞朝刊掲載)