「幻の高岡城」お披露目 市民の写真でモザイクアート

高岡城や御車山をモチーフにしたモザイクアート

 高岡の開町410周年を記念したイベント「高岡城下町フェスタ」が8日、高岡古城公園本丸広場で開かれ、市民から集まった3600枚の写真を組み合わせて制作した「幻の高岡城」のモザイクアートがお披露目された。来年5月に高岡市で開催される全国城下町シンポジウムで展示する。

 モザイクアートは市民一人一人が高岡をつくっているというコンセプトの下、高岡青年会議所が企画。笑顔や高岡の名所の写真を8月に募集した。

 今月2日には高岡市役所に縦1.5メートル、横7メートルのパネルを設置し、来庁者に集まった写真を貼ってもらった。写真の色合いを生かし、天守閣を持った「幻の高岡城」や国宝瑞龍寺、高岡大仏、金屋町の伝統的な街並み、御車山(みくるまやま)を浮かび上がらせた。デザインは富山大芸術文化学部の佐藤弘隆助教が手掛けた。

 除幕式があり、高岡青年会議所の横田誠二理事長が「市民の連携を大切にして高岡が450年、500年と発展していくようにしたい」とあいさつ。高橋正樹市長は「素晴らしい作品ができた」と完成を祝った。

 会場には伝統工芸やeスポーツの体験コーナーが設けられたほか、クイズ大会やステージライブなど多彩な企画が用意され、多くの人でにぎわった。

 

モザイクアートの全景
クイズ大会などで盛り上がったフェスタ

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