F1第14戦イタリアGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2019年F1第14戦イタリアGP予選でポールポジション~予選5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=5番手

2019年F1第14戦イタリアGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 3列目を独占できて、チームにとって素晴らしい予選になった。今日はすべてを出し切ることができ、それがいい形で報われた。Q3では良いアタックラップを走れたし、週末を通して確実にトップ6に入ってきた。サマーブレイクが開けてから好調だ。スパでも強さがあったし、うれしいね。グリッド5番手というのは手堅い位置だ。

 最後は誰も先頭を走りたがらず、全員がサイド・バイ・サイドになっていた。誰も他の誰かにトウ(スリップストリーム)を与えたくないと考えた結果、こうなった。

■スクーデリア・フェラーリセバスチャン・ベッテル 予選=4番手

2019年F1第14戦イタリアGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 マシンは本当に調子が良かったし、今日の自分のラップにも満足している。でも予選の展開には満足することはできない。
 Q3の終盤、僕らのほとんどが2回目のアタックをすることができなかった。トウなしで、単独で走ったラップはよかった。でも(2回目のランでは)コースに出ていくのが遅かった。トウを使える相手を探していたのだが、明らかに長く待ちすぎた。それで最終的に余裕がなくなってしまったんだ。

 結局、ライトがすでに赤になってしまっていたので、最後のアタックを諦めるしかなかった。もちろん落胆している。それでも4番グリッドからなら、うまくやるチャンスは十分ある。明日がどうなるかは様子を見ていこう。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツバルテリ・ボッタス 予選=3番手

2019年F1第14戦イタリアGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 最初のアタックラップの最終コーナーでイエローフラッグが出てしまい、かなり不運だったと思う。キミ(・ライコネン)が飛び出すというアクシデントがあって、アクセルを緩めなければならなかった。そのラップでもシャルル(・ルクレール)やルイス(・ハミルトン)にかなり近づけていたから、本当ならもっといい結果を出せたかもしれないんだ。

 最後のランは誰にとっても少し混乱した状態だった。Q3の最後に時間がなくなってアタックできなかった。渋滞に阻まれ、時間切れになって2回目のアタックラップに入れなかったんだ。

 全員が最後のアタックを走りたがっていたし、誰もが見たいと思っていたに違いないから、残念だよ。このことを教訓にしたいと思う。

 全体的にペースは良く、今日のパフォーマンスには満足している。フロントロウのすぐ後ろにつけられたのはよかった。肝心なのは明日だと誰もが分かっている。ここでトップ3からスタートできればいつだってチャンスはある。
 昨日の僕らのレースペースは良かったみたいだから、明日フェラーリと戦うのが楽しみだ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツルイス・ハミルトン 予選=2番手

2019年F1第14戦イタリアGP予選 ポールポジション:シャルル・ルクレール、2番手ルイス・ハミルトン、3番手バルテリ・ボッタス

 結局ポールを獲れなかった。でも、フェラーリがここで強いことは分かっていたし、今日のシャルル(・ルクレール)は素晴らしい仕事をしたと思う。

 キミ(・ライコネン)のスピンが僕の目の前で起きたのは不運だった。それで最初のアタックの最終コーナーで、アクセルを緩めなければならなかった。

 今日のQ3は尻すぼみになってしまった。本来レースウィークエンドで最もエキサイティングな場面だというのに、皆、最後のアタックラップを走れなかったんだ。

 マシンからもっと速さを引き出せたはずだから、最終アタックでそれを披露して、接戦のなかで誰が一番優れているのかを見せることができなかったのは残念だ。

 フロントロウを確保し、フェラーリの2台の間に割って入れたのはよかったよ。僕らチームはフェラーリに挑むチャンスを手にしている。明日どうなるかが楽しみだ。

■スクーデリア・フェラーリシャルル・ルクレール 予選=1番手

2019年F1第14戦イタリアGP土曜 シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得

 マシンから降りて、グランドスタンドからのティフォシの歓声を聞いた時は、もちろん素晴らしい気分だった。一方で1位か2位になれるポテンシャルを持っていたセブ(ベッテル)のことは残念だ。チームとして、今日の僕らにはそういう結果がふさわしかったと思う。

 今日の予選、なかでもQ3はかなりめちゃくちゃだった。最後の数分、ターン2の出口で2台のマシンに行く手を阻まれるというおかしな状況に陥った。セブはそこで僕を追い抜いていった。残り時間が少ないことに気付いていたのだと思う。

 その後、僕はベストなトウを探し、それから最終コーナー前でセブの前に出て、お返しで彼にトウを与えようとしたが、残念ながら計画どおりに進めるには遅すぎた。

 レースの話をすると、FP2で見る限り僕らのペースはかなり速そうだった。ライバルたちとの差はスパ・フランコルシャンの時よりも小さいと思う。モンツァではDRSとトウがとても重要なので、最初の3周で差を広げることが目標になる。二度と彼らに出会わないほどにね!

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