イェリッチがサヨナラ打 史上10人目の「40-30」達成

【カブス2-3xブリュワーズ】@ミラー・パーク

ナ・リーグ中部地区2位カブスと3位ブリュワーズの直接対決4連戦の第3戦は、2対2の同点で迎えた9回裏にクリスチャン・イェリッチがレフトへのタイムリー二塁打を放ち、ブリュワーズが劇的なサヨナラ勝ちを収めた。8回からの2イニングを無失点に抑えた5番手のジョシュ・ヘイダーが今季3勝目(5敗)をマークし、ブリュワーズはカブスまで3ゲーム差に接近。一方、敗れたカブスは、先発のダルビッシュ有が5回3安打無失点の好投を見せ、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたものの、リリーフ陣がリードを守れず、7番手のブランドン・キンツラーが今季3敗目(3勝)を喫した。

サヨナラ打を放ったイェリッチは、5打席で2打数2安打1打点、3四球、3盗塁の大活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献。3つの二盗を決めたことにより今季の盗塁数が30に到達し、すでに44本塁打を放っているため、史上12度目(10人目)となる「40-30」を達成した。この快挙を最初に達成したのは1963年のハンク・アーロンで、その後、ホゼ・カンセコ、エリス・バークス、バリー・ボンズ(2度)、ラリー・ウォーカー、ジェフ・バグウェル(2度)、アレックス・ロドリゲス、アルフォンゾ・ソリアーノ、ライアン・ブラウンが達成。イェリッチは2012年のブラウン以来7年ぶりの快挙達成となった(1988年のカンセコ、1996年のボンズ、1998年のロドリゲス、2006年のソリアーノは「40-40」を達成)。「50-30」は過去に1度も達成されていないため、イェリッチがレギュラーシーズン残り21試合で6本のアーチを架けることができるかどうか注目だ。

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