【U-18W杯】「手痛い失策」「屈辱」―日本の5位フィニッシュを韓国メディアはどう報じた?

2012年以来4大会ぶりに表彰台を逃した侍ジャパンU-18代表【写真:荒川祐史】

日本は3位決定戦にも進めず…「韓国で再びノーメダル」

 韓国・機張(きじゃん)で開催された「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で、野球日本代表「侍ジャパン」高校代表は5位という結果に終わった。6日のスーパーラウンド第2戦・韓国戦で終盤にミスから追いつかれて敗れると、7日の同第3戦・オーストラリア戦でも序盤にミスが重なり4失点。2012年以来7年ぶり、4大会ぶりに表彰台を逃した。この結果を韓国メディアも報じている。

 韓国メディア「スターニュース」は「“2日連続の失策” 5位で終わった日本、韓国で再びノーメダルの“屈辱”」とのタイトルでレポート。「日本青少年野球代表チームが2日連続で手痛い失策を犯し、オーストラリアに負けた。2012年ソウルで行われた大会以降7年ぶりにメダル決定戦に上がれない“屈辱”を味わった」と伝えている。

 記事では、オーストラリア戦で日本が4回に一挙4点を失ったことを紹介。「2日連続の失策が失点の要因となった」と報じた。そして、「6日、韓国に延長の接戦の末に4-5で敗れた日本は2連敗し、スーパーラウンド2勝3敗となった。8日の順位決定戦に進出できず、最終成績5位に終わった」と言及している。

6位に終わった2012年の開催も韓国「再び韓国大会で何も手にせず大会を終えた」

 日本が前回メダルを獲得できなかった2012年大会も、開催国は同じ韓国(ソウル)だった。日本は大谷翔平(現エンゼルス)、藤浪晋太郎(現阪神)、田村龍弘(現ロッテ)、北條史也(現阪神)、そして当時2年生の森友哉(現西武)といった豪華なメンバーを揃えながら6位。5-6位決定戦では韓国に0-3で敗れた。

 記事では「日本は2012年ソウルで行われた世界青少年野球選手権でもメダルを手にすることができなかった」と指摘。その後、台湾開催の2013年の、日本開催の2015年、カナダ開催の2017年とメダルを獲得していたことを紹介しつつ、「再び韓国大会で何も手にせず大会を終えた」と振り返っている。

 さらに「試合終了後、日本選手団の雰囲気は重かった」として、永田裕治監督が謝罪を繰り返したことにも言及。その状況について「まるで聴聞会をするようだった。日本のメディアも屈辱、衝撃などの言葉を使って日本の脱落の便りを伝えた」と表現している。

 結局、台湾が9年ぶりに世界一に輝き、米国の5連覇を阻止するという形で幕を閉じた今大会。開催国の韓国は3位に入った。(Full-Count編集部)

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