ハム浅間、5か月ぶり安打に「良かった」 清宮“転倒”は「急に声がなくなった」

日本ハム・浅間大基【写真:石川加奈子】

右脛の骨挫傷から復帰し7日に1軍昇格、負傷直後は「1か月くらい受け入れられない感じ」

■日本ハム 2-0 オリックス(8日・札幌ドーム)

 右脛の骨挫傷から復帰した日本ハムの浅間大基外野手が8日、本拠地オリックス戦に「1番・三塁」で先発。8回の第4打席に右翼線三塁打を放ち、復活のノロシを上げた。

 1軍での安打は4月7日西武戦(東京ドーム)以来、約5か月ぶり。「(第3打席まで)セカンドゴロしか打ってなかったですからね。久しぶりの札幌ドームで1本打てて良かったです」と笑みがこぼれた。

 本職は外野手ながら三塁に挑戦した今季は、開幕戦で「1番・三塁」に抜擢された。だが、打撃の調子が上がらず、4月15日にファーム降格。栗山英樹監督は「(再び1軍に)上げる日を決めて、しっかり打ってこいと送り出した」と当時を振り返る。その打ち込み期間中の4月19日イースタン・リーグ、ヤクルト戦(戸田)で自打球が右すねを直撃して負傷した。

「1か月ぐらいは(現実を)受け入れられない状態でした」と大きなショックを受けた浅間。痛みが引かず、いつ治るのか先が見えずに不安な日々を過ごした。実戦復帰は8月27日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ヶ谷)。今月5日の同DeNA戦(横須賀)までの7試合で22打数11安打2打点1本塁打の好成績を残して、7日に1軍昇格を果たしていた。「リハビリが長かったので、復帰戦でどんな形でも1本出たのは弾みになります」と喜びを噛み締めた。

 3度の守備機会も無難にこなした。2回にマウンド上に高く上がったフライを捕球した際には、一塁から突進してきた清宮幸太郎内野手がマウンドの傾斜で転倒するというアクシデントがあったが、接触せず事なきを得た。「捕ってから気付きました。あいつ、すごい声を出して来て。急に声がなくなったので、自分が捕ったら(球場内に)変なザワザワがありました」と苦笑いしていた。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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