薬学教育の革新を強調 国際医療福祉大

講演をする武田さん=長崎市、長崎新聞文化ホール・アストピア

 福岡や栃木などにキャンパスがある国際医療福祉大は7日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアで特別講演会(長崎新聞社共催)を開いた。同大福岡薬学部学部長予定者、武田弘志さん(66)が「薬学へのいざない~薬学教育のイノベーション~」と題して講演した。
 同大は来年4月、福岡県大川市の大川キャンパスに薬学部を開設する予定。
 武田さんは講演で、将来の社会においては地域住民の長寿化を見据えた「かかりつけ薬剤師」のほか、急速に発展する先端医療に適応しながら創薬に貢献できる薬剤師が求められると指摘。その人材育成のためには、基礎的な薬学の教養を学ぶとともに、学習カリキュラムの早い段階で実務実習を含む「臨床薬学」の教育を取り入れることが必要だと強調した。
 講演会には約70人が参加。会場では入試概要説明や進学相談会もあった。

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