野菜価格高騰 長雨が影響、品薄も目立つ

一部品目 1~8割上昇

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長雨と日照不足で野菜が高騰。小分け販売などで対応する売り場=長崎市、ララあたご

 天候不良の影響で、長崎県内で野菜の価格高騰が続いている。長崎市中央卸売市場では、一部品目の卸売価格が前年同期と比べて1~8割上昇。高値はもうしばらく続くと予測され、小売店は小分け販売や規格外商品を取り扱うなどして、価格に敏感な消費者を逃さない工夫をしている。

 卸売業の長果(長崎市)などによると、野菜高騰は8月末ごろから続いている。9月1~7日までの平均卸売価格はキュウリは約8割、キャベツとハクサイは約5割、ブロッコリーは約2割、それぞれ前年同期を上回るなど、高値となっている。

 10月ごろまでは関東以北の野菜が出回り、その後、長崎県産などの野菜に移る“産地リレー”で供給するが、今年は夏場の長雨や日照不足で生育が遅れたという。

 野菜の高騰は家計に直結するだけに、小売店も対応に苦慮。長崎市愛宕4丁目の「ララあたご」は、キュウリ1袋の値段が一時、258円まで跳ね上がり、例年に比べ130円高くなった。ピーマンも198円と例年に比べ70円の値上げ。割高感を抑えようと、葉物野菜を8分の1、3分の1などの小分けにして販売している。

 品薄も目立つ。長崎市新大工町の「こが青果」の古賀孝店長(48)は「品物がそろわないので(規格外)のB級品を仕入れて価格を抑えて販売している」と説明。「利益を出すにはもう少し値段を上げたいが、消費者のことを考えるとそうもできない」と話す。

 消費者も工夫し、長崎市の主婦(72)は「根菜類や冷凍野菜などを使って野菜を取っている」とした。

 今後の見通しについて関係者らからは「県内産の野菜が出回れば落ち着くのでは」と、作付け時期を迎えている長崎県産に期待する声も。ただ、生育は天候に左右される面が大きく、関係者らが天候に気をもむ日々は続きそうだ。