陸上”未経験”筆者が、MGCコースを試走してみた!

【MGC特集】ランナー&観戦者目線、コースを写真たっぷりで解説

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森尾 伊久美

TOYO Press Editor

森尾 伊久美

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陸上競技を中心に、東洋大学のスポーツを取材しています。

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 待ちに待ったMGCはいよいよ明日。日本トップレベルのマラソン選手が一斉に出場するMGC。早く見たいようで、でも終わってしまうのは寂しい…という思いをしている方は多いのではないでしょうか。MGC特集第4回は、選手は一体どんなコースを走るの?ということで、陸上とは無縁の人生を歩んできた筆者が、実際にコースを体験してみました!これを読めば、明日選手の気持ちになって応援できること間違いありません。写真付きで解説していくので、沿道に応援に行きたいけどどんな場所だろう?という方も参考にしてみてください。

スタートは明治神宮外苑

(スタート・ゴール地点は明治神宮外苑いちょう並木、筆者撮影)

 MGCのコースは、明治神宮外苑いちょう並木から出発して、また同じところに帰ってくるコースになっています。この辺りで観戦するという方は多そうですね。交通規制と混雑に注意したいエリアです。ここから左折し、神宮球場や新国立競技場の横を通って、新宿方面に向かいます。

(新国立競技場横は下り坂、筆者撮影)

 最初の数キロは、走りながら見た目にも分かりやすい下り坂。素人目に見ても、「ここで脚を使ってしまうと最後持たないな」というのが分かります。外苑西通りに入ると、激しいアップダウン。靖国通りに入るとどんどん下っていきます。始まったばかりなのに、「最後またこの道を通るのか…」と絶望感でいっぱいでした。

(靖国通りも分かりやすい下り坂、筆者撮影)

5km〜 

(外堀通り東京ドーム前、筆者撮影)

 外堀通りに入ると、しばらくは平坦な道が続きます。そういう意味では走りやすいコースではありましたが、いかんせん暑い。この日の天気は快晴で最高気温33.5℃。MGCコース、振り返ると日陰が全然ないんです。選手はもちろんですがボランティアや沿道の応援の方々も、当日の天気によっては熱中症に注意する必要があると感じました。日差しがかなり強く、帽子やサングラスがあると便利そうです。

(神田駅ガード下は数少ない日陰、筆者撮影)

 神保町を通過し中央通りに入ります。神田駅のガード下はこのコースで数少ない日陰です。風も心地よく、通り過ぎるのはほんの一瞬ですがまるでオアシスのようでした。

10km〜

(永代通りからコースは下町へ、筆者撮影)

 この辺りから、走ることによるダメージより、暑さによるダメージを感じるようになりました。休み休みですが、ここから浅草までの道のりは定番の観光ルート。散歩としても楽しいコースでした。日本橋の重厚な都会感を抜けると、安産や子授けのご利益があるという白木造りの社殿が目を引く水天宮、長い歴史を持つ劇場である日本橋明治座を通過します。ここから隅田川に沿うように浅草へ向かいます。

(清洲橋通りに面する明治座の前を通過する、筆者撮影)

15km〜

(浅草の折り返しは左の道を入って右の道に抜ける、筆者撮影)

 浅草・雷門で折り返し、同じルートで日本橋まで戻っていきます。えっ、一度通った道だしもうよくない?などと言って、禁断のワープの術(電車移動)を使ってしまおうという悪魔の囁きにあっさりと惑わされ、銀座線に乗りました。

浅草で観戦して、そのまま仲見世や東京スカイツリーを観光するというのも、MGCの楽しみ方のひとつと言えるかもしれませんね。この辺りは観光者は多いかもしれませんが、それほど観戦者は集まらないエリアだと予想できます。折り返しで往路と復路の間の待ち時間も少なく、前の方でじっくり観戦したい方には穴場のスポットかもしれません。

(折り返し地点は浅草雷門、すぐそばに東京スカイツリーも見える、筆者撮影)

20km〜

(日本橋に戻ると、今度は芝公園の方面へ、筆者撮影)

 また日本橋に戻ってくると、今度は銀座を抜け、新橋や芝公園の方面へ向かいます。ちなみに、日本橋も一瞬ですが日陰ポイントです。どの橋にも言えることですが、橋は軽いアップダウンになっていて、選手からすると橋の下りで仕掛けるなど、戦略として使えるかもしれません。

(新橋駅ガード下も日陰ポイント、筆者撮影)
(日比谷通りからは東京タワーが見える、筆者撮影)

 1日で東京スカイツリーだけでなく東京タワーも見られるなんて、贅沢なコースです。なんだか少し感動してしまいました。この辺りはなんと、箱根駅伝でも1区10区の選手が走るコースになってます!過去の箱根スターたちが今度はMGCで日比谷通りを駆け抜けるというのは、箱根駅伝のファンからすると感慨深いですね。都営三田線御成門駅か芝公園駅で下車すると近いですよ。

(芝公園で折り返し、また日本橋方面へ、筆者撮影)

25km〜

(また銀座を通って日本橋へ戻る、筆者撮影)

 芝公園で折り返すと、また日本橋に戻っていきます。外堀通りから中央通りへ曲がると、雰囲気はガラリと変わって高級ブランドの立ち並ぶ銀座へ。正直景色が変わりばえせずに飽きてきていたところ、建物の造りがおもしろく、道幅も今までに比べると狭い中央通りは前に進む感じがして走りやすいです。京橋から日本橋のルートも、箱根駅伝の10区と同じルートですね。

(銀座4丁目交差点、筆者撮影)

30km〜

 銀座を抜けて神保町まで戻ると、今度は内堀通りへ。ランナーの聖地・皇居を二重橋前まで行って折り返すコースです。

(東京駅付近、筆者撮影)
(平川門から内堀通りを走って戻る、筆者撮影)

 平川門は、神保町から歩いて10分かからないほどのところにあり、東西線竹橋駅からすぐ。神保町が混雑していたら、こっちに行ってみるのもいいかもしれません。この時にはもう、集団はいくつかに分かれていそうですね。距離の短い折り返しなので、第一集団と第二集団がすれ違うなんてこともありそうです。

(平川門から神保町へ戻ると、水道橋方面へ、筆者撮影)

 神保町まで戻ると、最初に通った外堀通りと靖国通りを戻って明治神宮外苑へ帰ります。ここで、満身創痍で往路の辛さがフラッシュバックした私は、えっ、来た道戻るだけでしょ?電車でよくない?と、また禁断のワープの術に手を染めるのでした…。

 同じところを何度も通るのは、知ってる道を通るという意味では精神的に楽ですが、またここか……という辛さもありました。東洋大学も近いので頻繁に行く神保町ですが、嫌いになりかけました(笑)

40km〜ゴール

 最後くらいはちゃんと走ろうと、満身創痍で駆け上がる坂道はどれほどのものか体験してみようと、気合いを入れ直します。

(甲州街道を横断して、外苑西通りを駆け上がる、筆者撮影)

 坂道を駆け上がる、とは言っても、外苑西通りにはしっかり下り坂もあります。疲れ切っていると、軽快に走れそうに見える下り坂もしんどくなってきます。でも、あと少し!と思うと、嬉しさと達成感のあまり自然と体が動きました。選手はたった2時間でコースを走りますが、私が走るともう日が暮れてきています。夕方になると、午前中は何だったのかというくらい気温が落ち着いてきて、風が吹くと心地よくなりました。

(新国立競技場を横目にいちょう並木へ!、筆者撮影)

 新国立競技場横は最後の上り坂。ここまで来たら疲れてるとか関係ありません。気持ちが大事です。気合いで走ります。この辺りも市民ランナーの方がたくさんいました。神宮球場ではどうやら野球が大盛り上がり。つば九郎が可愛かったです(笑)

(ゴール!完走(?)しました、筆者友人撮影)

 ゴール!!!

 見事、明治神宮外苑に戻ってくることができました。自分の足で東京のいろいろな所に行ったというのは、とても一日の体験とは思えませんでした。外苑前駅や青山一丁目駅にはMGCを盛り上げるポスターや広告がいっぱい。辛かったとか疲れたとかそんなことよりも、楽しかった!という気持ちが一番でした。そしてコースを走ってみると、どこが辛いポイントなのか?仕掛けどころはどこなのか?などいろいろなことが分かり、MGCの見方が変わると思いました。

 明日、皆さんはどこで観戦しますか?誰が勝ってもおかしくないMGC。現地観戦の方も、自宅観戦の方も、ボランティア参加の方も、盛り上がっていきましょう!