真野龍海氏が死去 浄土宗離脱問題の清浄華院前法主、97歳

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真野龍海氏

 寺院トップ法主の再任を巡って浄土宗からの離脱を一時表明した同宗大本山・清浄華院(しょうじょうけいん)(京都市上京区)の前法主真野龍海(まの・りゅうかい)氏が9日午前7時5分、肺炎のため東京都大田区の病院で死去したことが同日分かった。97歳。東近江市出身。密葬は親族と関係者のみで行う。清浄華院が11月に表葬儀(本葬)を行う予定。

 真野氏は大正大卒。天光院(東京都港区)の住職や大正大教授、同大学仏教学部長を経て1988年に同大学学長に就任した。

 2010年12月に清浄華院法主に就き2期8年を務めた。3期目以降を巡っては真野氏再任を主張する清浄華院側と、真野氏を含めて白紙状態の中から法主を選出すべきとする浄土宗側が対立。結論が得られないまま任期満了を迎えた。清浄華院側は真野氏を法主とする寺院とするため浄土宗からの離脱を表明し、後に撤回した。

 真野氏は任期切れ後の19年1月に京都新聞社の取材に応じ、法主続投の意思を示していた。現在、浄土宗側は清浄華院の執事長を懲戒処分にするための手続き中で、真野氏の死去で清浄華院法主を巡る問題の行方が注目される。