週3往復へ増便の方針 中国東方航空が示す 長崎県上海訪問団が帰国

李総経理(右)と面会した中村知事=上海市、中国東方航空本社(県提供)

 長崎と中国・上海を結ぶ定期航空路線の開設40周年を記念した、中村法道知事を団長とする県上海訪問団(21人)が6日、3日間の日程を終え帰国した。県によると、同路線を運航する中国東方航空は現地メディアや旅行会社向け観光説明会で、現在週2往復の定期便について週3往復へ増便する方針を示したという。県は「増便計画が濃厚になってきた。運航開始時期が確定するまで、引き続き増便を働き掛け、情報収集する」としている。

 説明会で増便について発言したのは、中国東方航空の田留文副総経理。現状の月曜、金曜に加え、水曜の便を増やす予定という。中国東方航空の李養民総経理も中村知事と面会した際、「長崎線は歴史的に意義のある国際航路の一つ。長崎線を拡充し、交流を推進したい」と述べたという。

 中村知事は上海市の応勇市長とも面会。応市長は「多様な分野でさらに交流を拡大したい。長崎鮮魚は上海だけでなく中国全体で非常に有名」などと歓迎した。

 中村知事は9日に開会した定例県議会の本会議で訪中を報告。「長年に渡り、増便を働き掛けてきた。本県の特性を生かした魅力的な旅行商品の造成や教育旅行の誘致など、誘客促進に努めたい」と述べた。

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