カブス・ホーナー 2018年ドラフト組でメジャー昇格一番乗り

昨年のドラフトでカブスから1巡目(全体24位)指名を受けてプロ入りしたニコ・ホーナーが、2018年ドラフト組では一番乗りとなるメジャー昇格を果たした。正遊撃手のハビアー・バイエズとその代役を務める予定だったアディソン・ラッセルが故障により欠場するなか、ホーナーは日本時間9月10日に敵地ペトコ・パークで行われているパドレス戦に「6番・遊撃」で先発出場し、2回表の第1打席で記念すべきメジャー初安打を放った。

遊撃手に故障者が相次いでいるカブスは、チームのナンバーワン有望株をメジャーへ昇格させることを決断した。正捕手のウィルソン・コントレラスが「彼はこのチームの心臓だ」と語るバイエズが左手親指の亀裂骨折で戦列を離れ、代役として遊撃に入ったラッセルは日本時間9月9日のブリュワーズ戦で頭部死球を受けて途中交代。ユーティリティのデービッド・ボーティやベテランのベン・ゾブリストなど、他にも遊撃を守れる選手はいるものの、カブスはホーナーのメジャー昇格を選択した。

プロ1年目の昨季は左肘の故障もあってマイナー3階級合計で14試合しか出場できなかったが、限られた出場機会のなかで打率.327、OPS1.021の好成績をマーク。AA級でスタートした今季も4月下旬に死球を受けて左手首を亀裂骨折し、6月下旬まで欠場が続いたものの、7月の116打席で打率.229に終わったあと、8月以降の119打席では.321の高打率を残した。今季マイナーではAA級で70試合、ルーキー級で5試合に出場し、合計で打率.292、OPS.752をマーク。AA級での最後の8試合では、6度のマルチヒットを記録するなど、39打席で打率.378、わずか2三振という素晴らしい活躍を見せた。

AAA級にはザック・ショートという若手遊撃手もいたが、カブス首脳陣はショートよりもホーナーのほうがメジャーでの活躍が期待できると判断。また、4年間のメジャー経験があるディクソン・マチャドもAAA級に在籍しているが、故障によりメジャー昇格のチャンスを逃す形となった。

「まさか今日プレイすることになるとは思わなかった」と予想外のメジャー昇格に驚いた様子を見せたホーナー。「ここ(=メジャー)よりも良い場所はないからね」と語るメジャーの舞台でどのようなプレイを見せるか注目したい。

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