「新国立競技場」デザインの建築家が参加 兵庫県庁エリア再整備計画

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 兵庫県が2030年に完成を目指す県庁舎と県民会館の再整備について、その基本計画の作成に、東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアム「新国立競技場」のデザインを手掛けた建築家・隈研吾氏の設計事務所など3社で構成されるグループが携わることになった。

 兵庫県は6月、老朽化に伴い、県庁舎や県民会館の再整備に向けた基本構想を策定。これらを具体化するため、基本計画の作成を支援してもらおうと、公募型のプロポーザルを行った。3者の応募があったなか、審査を経て、「今後の発展性を感じさせた」として、隈氏らのグループが選ばれた。

 隈氏らのグループは、再整備エリアである県庁周辺地域を「グリーンフロントエリア」と位置付けた。再開発に向けての動きが進む三宮エリア(「シティフロントエリア」)や、ハーバーランドを中心とした「ウォーターフロントエリア」との「回遊」が強く意識されている。新しい庁舎や、ホテル、店舗などが入る予定の「にぎわい交流施設」の低い階層にはグリーンテラスが置かれ、六甲山など、周辺の街並みとの調和が図られている。

 兵庫県の井戸敏三知事は、9日の定例記者会見で、「神戸らしい、『緑』を中心とした(隈氏らグループの)センスは望ましいと評価した。まち全体として、今ない回遊性を持たせることは難しいことだと承知している。元町駅のあり方なども含め、これからしっかりとした議論を詰めていく」とした。

 県は、この隈氏らの企画だけでなく、有識者で構成される検討委員会や県議会の協議会の検討なども踏まえ、2019年度中にも基本計画を策定する方針。新しい庁舎(行政棟)は2025年度中、その他の施設は30年度末までの完成が目指されており、すべての費用を合わせて650億~700億円が見込まれている。

再整備計画案で示されたグリーンフロントエリア。六甲山からの緑や相楽園、兵庫県公館の緑とともに緑あふれる兵庫グリーンテラス(画像提供:兵庫県)