【U-18W杯】佐々木? 奥川? プロでは大谷? 侍U-18に調査、すごい選手&憧れの選手は?

韓国でのW杯に臨んだ侍ジャパンU-18代表の選手たち【写真:荒川祐史】

チーム内ですごいと感じた選手トップは奥川恭伸、プロでは大谷が人気

 韓国・機張(きじゃん)で行われていた「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。野球日本代表「侍ジャパン」高校代表はオープニングラウンドを勝ち抜いたものの、5位に終わった。高校世代では初の世界一は次回以降にお預けとなったが、選手20人に「チームで一番、すごい選手は誰?」「憧れの選手は?」とリサーチ。果たして結果は……。

 選手の中では1人には絞りきれず複数を挙げた選手もいたため、票は20以上ある。最も票を集めたのは奥川恭伸投手(星稜)だった。

「スピード、キレ、スタミナ、全てにおいてすごい」(韮澤)、「高校生離れしたストレート、変化球も使えて、コントロールもいい」(前)、「すべてが完璧」(佐々木)。甲子園の3回戦で対戦した智弁和歌山の池田も「すべてにおいてレベルが高い」と絶賛。どれを取っても一級品のようだ。

 次に多かったのは佐々木朗希投手(大船渡)だった。「今まであんな球を見たことがない」(林)。高校最速163キロを投げるボールだけではなく、「あの身長で色々な細かい動きができるのがすごい」(遠藤)と、アップや練習から体の柔らかさ、器用な動きに驚いたという。

 3番目は森敬斗内野手(桐蔭学園)。「自分と同じくらいの体格で肩の強さ、足の速さ、スイングの鋭さが違う」(熊田)と同じ内野手からも羨望のまなざし。奥川、佐々木、そして森と1人に絞れなかった鵜沼は「すべてにおいてレベルが高い選手」とドラ1候補右腕らと同じくらいの能力の高さだと脱帽する。

憧れる選手は大谷翔平選手がトップ

 また、憧れる選手について聞くと、1位が大谷翔平投手(エンゼルス)だった。

 南アフリカ戦で先発し、高校通算29本塁打の浅田将汰投手(有明)は「投打ともに凄くて、将来、自分もああいう選手になりたい」。4番に座る石川昂弥内野手(東邦)は「バッティング技術が素晴らしい」と打撃の方で憧れを抱いている。

 複数票が集まったのは大谷のみで、あとは全員1票ずつ。憧れは個々の特徴が表れた。

 森は桐蔭学園の先輩であるロッテの鈴木大地内野手。武岡龍世内野手(八戸学院光星)も高校の先輩である巨人・坂本勇人内野手の名前を挙げた。

 奥川は巨人・菅野智之投手。西純矢投手(創志学園)は前田健太投手。前佑囲斗投手(津田学園)は阪神・藤川球児投手、宮城大弥投手(興南)は同じ左の大投手・山本昌氏。163センチの小柄なガッツマン・主将の坂下翔馬内野手(智弁学園)はアストロズの“小さな巨人”ことアルトゥーベ内野手、林優樹投手(近江)はソフトバンク監督の工藤公康氏と、自分が目指すべき存在、姿に憧れを重ねている。

 東邦の熊田任洋内野手は「難しい球でもヒットにするバットコントロールがすごい」と同じ左打者の日本ハム・近藤健介内野手を挙げた。山瀬慎之助捕手(星稜)は「名前が由来。打てる捕手になりたいから」と巨人の阿部慎之助捕手が大好き。大会中も阿部のタオルをベンチに持参して汗をぬぐっている。チーム屈指のイケメンでもある同じく捕手の水上桂捕手(明石商)は巨人の小林誠司の肩に憧れる。

 また、プロ野球選手を挙げなかった選手もいる。佐々木は凄いと思った選手と同じ理由で奥川恭伸の名を挙げた。また、鵜沼魁斗(東海大相模)は高校の先輩で大学日本代表にも選ばれた森下翔太(中大)と小松勇輝(東海大)とバラエティに富んだ回答だった。(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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