新上五島初!海上釣り堀オープン 気軽にマリンレジャーを楽しめるスポット

上五島地区漁業集落が開業した海上釣り堀=新上五島町

 漁業者でつくる上五島地区漁業集落(事務局・上五島町漁協)は、新上五島町奈摩郷の漁民センター前の海に今夏、予約制の海上釣り堀を開業した。町や同漁協によると、町内で釣り堀の営業は初という。手軽にマリンレジャーを楽しむ場として、地域活性化につなげたい考えだ。
 同漁協によると、釣り堀は海に木製いかだを浮かべ、いけすは約14メートル四方、水深約5メートル。同町近海で一本釣りした魚の中で生きのいいイサキやヒラス、マダイなど10種類以上を選び、いけすに入れている。3年ほど前から漁業集落構成員の中に、観光客らが基幹産業である漁業に親しみながら島を満喫する場を設けたいとの声があった。今年8月上旬、開業にこぎ着けた。
 対象は小学生以上、利用は2人以上12人以下。基本料金1時間2500円(小学生2千円)に、釣りざおやライフジャケットのレンタル料金などが含まれ、手ぶらで参加が可能。漁業集落の構成員が同伴するため、初心者でも楽しめる。釣った魚は1匹持ち帰ることができ、別に購入することもできる。同漁協の担当者は「年代性別や経験を問わず楽しんでもらい、自分で釣った魚を味わう体験もしてほしい」とPRしている。
 営業時間は午前9時~午後4時。問い合わせは町観光物産協会(電0959-42-0964)。

釣果を披露する子ども(上五島町漁協提供)

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