赤間学院=財団改組60周年、21日=14日には同窓会も開催

来社した小原彰式典実行委員長、古賀ロゼリス理事、古賀アデマール評議員

 戦前に創立された伝統校「赤間学院」(正式名称「ピオネイロ教育センター」Centro Educacional Pioneiro)が、現在の赤間みちへ財団法人(重道フェルナンド・ノブオ理事長)運営に改組されてから節目を迎えたことを記念して「創立60周年式典」を、今月21日の午後3時から聖市ヴィラ・クレシメンチーノ区の同学院ピオネイロ校(Av. Dr. Altino Arantes, 1098)で開催する。
 同学院の始まりは、赤間重次・みちへ夫妻が1933年に聖市で創立した「裁縫教授所」だ。その後「サンパウロ裁縫女学院」として裁縫技術、日本語、礼儀作法など日系子女教育に努め、日伯両語を解する多くの日系女性を社会に送り出してきた。
 式典では、長年同学院に貢献して理事長も務めた石塚克興(かつおき)氏と、聖州司法裁判所の判事で評議員会会長を務めるパウロ・ギリェルメ・アマラル・トレド氏が表彰されメダルを授与する。トレド会長は同学院の卒業生でもある。
 来賓にはジョアン・ドリア聖州知事、ブルーノ・コバス聖市長、山田彰駐ブラジル特命全権大使などを招待している。また、記念プレートの制作や記念誌の作成なども進行中だ。
 同校は、生徒数900人のうち大多数が日系人。案内で来社した小原彰式典委員長は、「近年は聖州3千校のうち最も優秀な学校の5位以内に入っている名門校ですよ」と誇らしげに胸を張る。
 小原式典実行委員長と、共に来社した古賀アデマール評議員と娘のロゼリス理事は、「14日午前11時から学院で80~100歳の元生徒たちで同窓会も行い、60周年を盛大に祝う予定です」と語った。

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