県外資本企業向けくんちセミナー 基本、しきたり伝授 商工会、伝統芸能振興会

長崎くんちについて解説する山下さん=長崎市、長崎商工会館

 長崎商工会議所と長崎伝統芸能振興会は6日夜、長崎市内に支社・支店を持つ会員企業を対象に、長崎市桜町の長崎商工会館で長崎くんちの解説セミナーを開催した。
 県外資本企業と地域との密着・連携を深めようと、同会が初めて開催。講師は、諏訪町龍踊(じゃおどり)総監督の山下寛一さんが務めた。
 山下さんは、くんちの歴史のほか、踊町が10月のくんち本番に向けて1年間どのような準備に取り組むのかなどを説明。庭見せで御花(祝儀)を渡す際のしきたりについても解説した。
 今年のくんちの見どころとしては各町の町印「傘鉾(かさぼこ)」の周囲に取り付けられる「輪」を挙げ、「(各踊町で)蛇篭、しめ縄、ビロードという3種類の輪の違いを見ることができるのが今年の特徴」と話した。
 セミナーには各企業の責任者ら約20人が出席。時折メモを取るなどして、真剣に耳を傾けた。

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