ソレイユの丘隣接地活用で意見交換 横須賀

市と民間事業者がソレイユの丘について意見交換した =横須賀商工会議所

 神奈川県横須賀市は10日、横須賀商工会議所で、「長井海の手公園(ソレイユの丘)」(同市長井)に隣接する国有地の活用について、官民連携(PPP)事業の導入に向け、民間事業者を集めた意見交換会を開いた。PPPや市西地区の魅力に関心のある建設や設備、農業、レジャー産業などさまざまな業種の23事業者が参加した。

 市はソレイユの丘の現状や2023年度のリニューアルオープンに向けた整備手法やスケジュールを説明。民間事業者からは「強みを生かせるなら積極的に事業に参加したい」(建設)、「眺望を生かした施設が必要。朝取れの魚は提供できる」(漁業)、「ソレイユの丘単体だけでなく西地区や隣の葉山町など全体で考えるべき」(食品メーカー)など意見やアイデアが出た。

 一方で現在、指定管理に加わっている事業者からは「設備は古く、問題を抱えている」「夜間にいろいろな制約がある」といった課題も投げかけられた。

 意見交換会に先立つセミナーでは、コンサルタント会社の講師が、全国の都市公園のPPPや民間資金活用による社会資本整備(PFI)の成功事例などを紹介した。

 市は同商議所と、民間事業者へのPPPとPFIの啓発や事業参画の機運を醸成しようと「横須賀PPP/PFI地域プラットフォーム」をつくっている。意見交換会はこの一環。

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