「焼き場に立つ少年」 法王の写真添え解説 原爆資料館展示で答弁

 長崎市議会は10日、一般質問を続行し5人が登壇した。市原爆被爆対策部の中川正仁部長は、長崎原爆資料館(平野町)に展示している「焼き場に立つ少年」の写真について、今後新たにローマ法王フランシスコの写真も添えて解説する考えを明らかにした。
 焼き場に立つ少年は元米従軍カメラマンの故ジョー・オダネル氏が撮影した。原爆投下後の長崎で撮影したとされるが、少年の身元や詳細な撮影地は分かっていない。法王は昨年、写真に「戦争がもたらすもの」との言葉と署名を添えたカードの普及を呼び掛けた。
 中川部長は、法王の行動に対し「核兵器のない世界を望む人々を大いに勇気づけた」と述べ、焼き場に立つ少年の写真とともに、法王の写真や行動も併せて紹介したい考えを示した。法王は11月下旬に来崎予定。

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