“135億歳” 最古の銀河を発見 宇宙誕生3億年後に誕生か 天文学会が熊本大で報告へ

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宇宙誕生から3億年後に生まれたと見られる銀河の想像図(右)。青白く輝きながら新しい星を次々と生み出している。左は7億年後の銀河の想像図。質量が重く寿命が短い星は超新星爆発を起こして消え、残った星が赤っぽく見える(国立天文台提供)

 日本天文学会は10日、宇宙誕生から3億年後の135億年前に生まれたとみられる、観測史上最も古い銀河の観測に成功したと発表した。11日から熊本市中央区黒髪の熊本大で始まる秋季年会(13日まで)で報告するほか、14日には市民向け公開講演会もある。

 熊本県庁で会見した東京大宇宙線研究所の馬渡健特任研究員(31)らによると、最古とみられる銀河は、128億年前の六分儀座近くの空間で発見。近赤外線を捉える特殊な宇宙望遠鏡などで観測したところ、生まれてから7億年が経過しており、138億年前の宇宙誕生(ビッグバン)の3億年後にできた銀河と推測できた。

 現在“135億歳”とみられ、これまでに見つかった最古の銀河より2億年古い。馬渡特任研究員は「数ある天体から年老いた特徴を持つ銀河を比較することで、生まれた時期までさかのぼることができた。初期の宇宙でどのように大量の星が生まれたのか、秘密に迫りたい」と話している。

 同学会の年会を県内で開催するのは初めて。学会には登録が必要だが、公開講演会は中学生以上なら誰でも無料で参加可。重力波検出やブラックホールの撮影成功など革新的な研究が続く天文学の最前線を大須賀健・筑波大教授、高橋慶太郎・熊本大准教授の2氏が紹介する。定員300人。申し込み不要。講演は午後2時から。事務局TEL096(342)3352。(松本敦)