打率.019のWソックス・パルカ 史上最悪の「2年目のジンクス」か

昨季27本塁打を放ち、ア・リーグの新人王投票で5位にランクインしたダニエル・パルカ(ホワイトソックス)が史上稀に見る大不振に苦しんでいる。打率はなんと.019。打席に61度立って、ヒットをわずか1本しか打つことができていないのだ。史上最悪の「2年目のジンクス」と呼ぶ声すら上がっている。

まずは、今季のパルカの成績を見てみよう。20試合で61打席に立ち、54打数1安打、長打0、打点2、三振23、四球6、死球1、打率.019、出塁率.131、長打率.019、OPS.150。デビューイヤーの昨季は124試合で27本塁打、OPS.778をマークしていたのだから、信じられないほどの低迷ぶりである。シーズン1安打の選手としては、すでに歴代最多打席数となっており、メジャーリーグの歴史に残る大不振なのである。

三振率37.7%はメジャー平均の22.2%を大きく上回っており、そもそもバットにボールが当たらないことが最大の問題となっている。さらに、フィールドに飛んだ打球(30球)のうち、外野手が捕球したのは6球だけ。昨季27本塁打を放ったスラッガーでありながら、めったに外野まで打球を飛ばせない状況が続いている。

開幕からなかなかヒットが出なかったパルカは、4月上旬の時点で「500打数ノーヒットなんてことは有り得ないから大丈夫だよ」と楽観的に話していたが、開幕から32打数連続ノーヒット。日本時間4月18日のロイヤルズ戦に代打で登場し、ようやく今季初安打を放ったが、この日以降パルカのバットからは一度も快音が聞かれていない。

日本時間4月19日にマイナー降格となり、ヨンダー・アロンゾ(現ロッキーズ)がDFAとなった6月下旬にメジャー再昇格を果たしたが、ヒットを打つことなく7月上旬に再びマイナー降格。9月に入って再びメジャーに戻ってきたが、まだ今季2安打目は生まれていない。

今季AAA級では106試合で27本塁打、OPS.900をマークしたパルカ。今季の残り試合で1本でも多くのヒットを放ち、来季へ繋げることができるか注目したい。

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