東横イン比田勝が開業 同社初のリゾートタイプ

リゾートタイプのホテルとして開業した東横イン対馬比田勝=対馬市上対馬町西泊

 国内外でビジネスホテルを展開する東横イン(東京)は10日、韓国・釜山からの玄関口となっている長崎県対馬市上対馬町に、同社初のリゾートタイプホテル「東横イン対馬比田勝」をオープンした。

 日韓関係が悪化し韓国人観光客が激減する中、初日は約51%の稼働率だった。東横インの渡辺憲二会長は「韓国からは船便で約1時間。韓国の11ホテルと連携して誘客を図り、稼働率80%を目指す」と話した。

 ホテルは釜山航路の国際便が入港する比田勝港から車で約5分。「日本の渚(なぎさ)百選」の三宇田浜を望む高台に建設した。鉄骨造8階建て(243室)で、最上階に展望レストランを備える。

 対馬市は市有地(敷地面積約1万2千平方メートル)を2016年から最長10年間、東横インに貸し付ける契約を結んだ。敷地内には牧場もあり、市は対馬固有の在来馬種「対州馬(たいしゅうば)」を観光資源として活用してもらおうと3頭を貸与した。

 開業記念式典では、渡辺会長や比田勝尚喜市長らがテープカットした。比田勝市長は「すばらしいオーシャンビューのホテル。対州馬は今のところ見学だけだが、今後は乗馬体験などにも活用できれば」と話した。

 長崎県内の東横インは4ホテル目。対馬市では2017年の「東横イン対馬厳原」(厳原町)に次ぐ開業となった。

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