35歳・ケリー 来季の選択肢はレンジャーズ残留か現役引退

現在35歳のリリーフ右腕、ショーン・ケリーはメジャー11年目となる今季をレンジャーズの一員として過ごしている。来季の契約は年俸250万ドルの球団オプションとなっているが、レンジャーズがこのオプションを行使しない場合、現役引退を考えているようだ。

ケリーは自身の今後について「もしレンジャーズがオプションを行使してくれるなら、僕は喜んでもう1年ここでプレイするよ。もしそうでないなら、僕のキャリアは終了かな。来年もここでプレイするか引退するかのどちらかだね」とコメント。レンジャーズが来季の契約オプションを行使しない場合、現役を退く意向であることを明言した。

メジャー11年目の今季、ケリーはここまで43試合に登板して5勝2敗、11セーブ、6ホールド、防御率4.07をマーク。2度のトミー・ジョン手術など、様々な故障を乗り越え、通算486試合(すべてリリーフ)に登板している。まだレンジャーズでは1年しかプレイしていないものの、ケリーはクリス・ウッドワード監督が率いるレンジャーズを非常に気に入っており、「僕はこのチームのことが好きだし、ウッディ(=ウッドワード監督)のことも好きだ。新しいチームには行きたくない。来年もこのチームの手助けをしたいと思っている。もしこのチームに残れない場合は、僕を必要としてくれている4人の子供たちのところへ行くよ」と残留希望であることを改めて強調した。

ケリーは今季のレンジャーズにおいて、最も信頼できるリリーバーの1人として活躍しており、不振のホゼ・レクラークに代わってクローザーとして登板する機会も目立っている。防御率2.94、被打率.188をマークした昨季と比べると、各部門のスタッツは悪化しているものの、与四球率1.50は自己ベスト。安定した制球力を武器に、経験豊富なベテランとしてブルペンを支えており、レンジャーズにとって貴重な戦力であることは間違いない。レンジャーズのフロント陣は、チームへの愛着を口にするケリーに対して、どのような判断を下すのだろうか。

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