ブリュワーズ・イェリッチが今季終了 自打球で右膝蓋骨を骨折

逆転でのポストシーズン進出を目指すブリュワーズに大打撃だ。日本時間9月11日に敵地マーリンズ・パークで行われたマーリンズ戦、クリスチャン・イェリッチは初回の第1打席で右膝に自打球を当てて負傷退場。検査の結果、右膝蓋骨を骨折していることが判明し、この瞬間、史上初の「50-30」への挑戦が注目されていたイェリッチの2019年シーズンは終了を迎えた。

マーリンズ先発のエリーサー・ヘルナンデスが投じた79.8マイルのスライダーを打ったイェリッチは、自打球が右膝を直撃。イェリッチはグラウンドに座り込んで苦悶の表情を浮かべ、トレーナーのラファエル・フライタスとクレイグ・カウンセル監督がイェリッチのもとへ駆け寄った。その後、イェリッチは自力でベンチへ戻ったが、そのまま途中交代。試合後に球団が右膝蓋骨の骨折を発表した。

カウント1-2から代打のトレント・グリシャムが打席に入り、ボールを1球見逃したあと、見逃し三振。すでに2ストライクだったため、この三振はイェリッチに記録されたが、これがイェリッチの2019年シーズン最終打席となった。

なんとかマーリンズに4対3で勝利したブリュワーズだが、両リーグ最高の長打率.671、OPS1.100をマークしているイェリッチを失ったことは、残り18試合の戦いに大きな影響を与えるに違いない。この日の勝利で連勝を5に伸ばし、地区首位のカージナルスとのゲーム差を5に縮めたが、イェリッチの離脱による戦力ダウンは避けられない。

今季のイェリッチは、130試合に出場して打率.329、44本塁打、97打点、30盗塁、OPS1.100をマーク。ナ・リーグMVPに輝いた昨季からさらに成績を向上させ、史上10人目(12度目)となる「40-30」をすでに達成していた。前人未到の「50-30」の達成も現実味を帯びていただけに、ブリュワーズのファンのみならず、メジャーリーグのファン全員にとって、残念な負傷離脱となってしまった。

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