千葉県内、未だ約45万戸が停電 食料・物資も不足「生きた心地しない」

台風15号の被害の影響で千葉県内が深刻な事態に…

©株式会社NEWSY

(SharafMaksumov/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

台風15号の深刻な被害が特に千葉県内で続いている。ツイッター上で「助けて」という投稿も数多く見受けられる状況。しらべぇ取材班は、千葉県庁と君津市役所を取材した。

■停電と断水が続く

千葉県庁危機管理課によると、11日10時現在、千葉県内約44万8千戸が停電状態。東電からは「10日中に12万戸まで減少させる」と連絡があったが、それは実現できなかった。10日16時現在の県内の断水は約8万3千戸。千葉県は国に災害派遣の要請を行い、自衛隊が給水車を出すなどして対応にあたっている。

また10日には航空自衛隊が、停電のために治療な困難な病院から、治療可能な病院へ重症患者をヘリで搬送したとのこと。県の防災倉庫からアルファ化米(水に戻すだけで食べられる)を、援助要請があった自治体に運び、また、風で屋根を飛ばされた世帯にはブルーシートを配布中。

また、経済産業省はタンクローリーでガソリンを、自家発電装置がある県内のガソリンスタンドに運んでいるという。

関連記事:熊本周辺が大渋滞で救援物資の配送に影響!個人の支援は「福岡市」へ

■「温かいものが食べたい…」

危機管理課担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して、以下のように答えた。

「各自治体が混乱しないように、一律支援ではなく要請があったものについてのみ、援助している状況。避難所などからは、温かいものやパンを食べたいという要望がでており、これについての対応を検討している。命の危険にさらされることがないように最大限努力したい」

■バナナを配布している自治体も

被害が大きかった君津市の危機管理課は、電話がパンクしている状況。取材に対して、以下のように話している。

「午前7時29分現在、約2万6千戸で停電している。昨日は市内の2つのガソリンスタンドが営業していたが、今日はわからない。停電のため、ほとんどの店は営業しておらず、断水の件数も正確には把握できていない。市役所や避難所では、今日からバナナを配布している。企業や災害協定を結んでいる自治体からの支援物資で、何とか凌いでいる状態」

■悲痛の声が多数あがる

SNS上には、被害を訴える悲痛の声が多数あがっている。

「避難所は台風が過ぎ去った後に閉鎖してしまいました」

「君津市ばかり取上げられていますが、その下は停電断水電波も入らず道路が電柱倒木で遮断されています。 物資もほぼ届いていません」

「地元の館山市。そのほか南房総市、鴨川、千葉県南部が震災並みの被害地になってるんだけど、全然話題になってない」

「ほとんどの家が停電でクーラーが効かない。電車も停まってるし、信号器も点灯してない」

■現地の声を聞いた

実際に、被害にあった千葉県に住む記者に状況聞いた。

「我が家付近は、断水までいかなかったからまだ救われています。電力が復旧したものの近くのコンビニやスーパーなどは、崩壊&品物もなく(発注できる状態じゃないし)、まだ生きた心地がしません。あと、千葉県知事が姿を見せないことには、心から苛立ちをおぼえています」

復旧が進んでいるといえど、千葉県内が深刻な状態に陥っており、一刻の猶予も許されない状況だ。自治体の職員も被災者であり、国が全面的に支援に入らないと手遅れになる。

・合わせて読みたい→はなわ、佐賀の自宅が浸水 県内の被害訴え「命を守る最善の行動を」

(文/しらべぇ編集部・おのっち