九州高校野球県予選特集④ 前チームの主力が幹となり、日本一を目指す明豊

©オー!エス! OITA SPORTS

 「第145回九州地区高校野球大会県予選」の直前特集。最終回は今春のセンバツ大会でベスト4となった明豊。頂点近くまで上りつめた経験を持つメンバーが主軸となった新チームは、本気で日本一を狙っている。

 「第136回県高校野球選手権」は通過点でしかない。そう思える内容だった。投手の柱は前チームでもエースナンバーを背負った若杉晟汰(2年)。センバツ大会でもマウンドに上がった吉開大輝(2年)はけがの影響でメンバー外になったが、他の投手がチャンスとばかりに猛アピール。決勝戦まで1失点しか与えず、新チームも投手層は厚い。

 打線は1年の夏から上位打線で活躍する布施心海(2年)を3番に据え、長打力のある狭間大暉(2年)が4番。他はその時々の調子を見極め起用し、対戦相手によって打順を変更する。県選手権では全員が状況に応じたバッティングができていたが、川崎絢平監督は「凡打の内容が悪い」と不満を口にし、目標の高さを感じさせた。

 九州大会県予選まではある程度の枠組みをつくるが、常にメンバーの入れ替えを歓迎する川崎監督が目を光らせている。「甲子園で優勝するために一つ一つのプレーにこだわらなければいけない。勝つために考え、勝つためのプレーをする。そういう選手を使いたい」

 現時点で夏の大会を経験した選手の安定感は顕著で、県選手権でも「前の打席で打てなくても、次の打席に伏線を張ることができていた。ピッチャーも攻撃の流れをつくるようなピッチングをしてくれた」と川崎監督。幹は太く、安定している。今後は枝葉をつけ、時には剪定して、大きな実を育てるつもりだ。そして、収穫は来春と来夏の2回を考えている。

チーム内の競争は激しいが仲間意識は高い

主将インタビュー・若杉晟汰(2年)

全ての大会で優勝する!

Q:県選手権を終えての感想は?

 負ける気はしなかった。決勝ではリードを許す展開となったが全く焦りはなかったです。新チームとなっての初めての公式戦で優勝し、いいスタートが切れたと思います。調子に乗るようなことはないですが、これから全ての大会で優勝するつもりです。その覚悟はあるし、個人的には先発でも抑えでも自分のピッチングをして、チームの勝利に貢献したいです。

Q:明豊史上初の投手で主将となりました。

 夏の大会で負けたその日に、球場で監督さんにキャプテンに指名されました。その瞬間は頭の整理がついていなかったのですが、すぐに気持ちが切り替わり、「自分たちの代で日本一を取る」、そのために何が必要かを考えるようになりました。今までは先輩に甘え、頼っていましたが責任感が出てきました。それは僕だけでなく2年生全員にあると思います。

Q:秋季九州地区大会県予選に向けての意気込みを聞かせてください。

 優勝することしか考えていません。勝つためにできることを毎日考えて行動したいです。

(柚野真也)