パイレーツにまたトラブル クリックとバスケスに罰金

後半戦に入ってからトラブル続きのパイレーツに、またもトラブルが発生したようだ。日本時間9月12日、パイレーツはリリーフ右腕のカイル・クリックが右手人差し指の伸筋腱を修復する手術を受けたことを発表。この怪我はクローザーのフェリペ・バスケスとの口論の末に起こったものであり、両選手には罰金が科された(金額は公表されていない)。

ニール・ハンティントンGMは、この日球団が発表した声明文のなかで「昨夜のクラブハウスでのこの両選手の振る舞いは、メジャーリーガーとして相応しいものではなく、球団組織として容認できるものではありません」とコメント。契約違反として、パイレーツは両選手に罰金を科した。クリックの手術は、サンフランシスコでスコット・ハンソン医師により行われ、パイレーツの発表によると、クリックは来春のスプリング・トレーニングまでには100%回復する見込みだという。

前半戦を44勝45敗で終えたパイレーツは、後半戦に入って急失速し、ナ・リーグ中部地区の最下位に沈んでいる。主にリリーフ陣に関するトラブルが何度も報じられており、今回のクリックとバスケスの口論が3度目のトラブルとなる。1度目は、日本時間7月23日にリリーフ右腕のキーオニー・ケラが球団スタッフとの口論により2試合の出場停止処分を受けた。2度目は、ブルペンコーチのエウクレイデス・ロハスがクリックとの口論により2試合の出場停止処分を受けた。このとき、クリックはリリーフ投手陣のなかでバスケスだけが特別待遇を受けていることについて、ロハスに対して不平不満を伝えていたようだ。

バスケスはパイレーツのクローザーとして素晴らしい活躍を続けており、今季は54試合に登板して5勝1敗26セーブ、防御率1.71をマーク。2年連続のオールスター・ゲーム選出も果たしたが、リリーフ投手陣のなかでスケジュール面などで特別待遇を受けていることについて、他の投手から好意的には思われていないようだ。一方のクリックは、セットアッパーとして活躍した昨季から一転、今季は52試合で防御率4.96と苦しいピッチングが続いていた。

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