薬師丸ひろ子が三陸鉄道リアス線・島越駅で「潮騒のメモリー」を披露

薬師丸ひろ子が、連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)の劇中で歌った「潮騒のメモリー」を今年3月に全線が開通した三陸鉄道リアス線の島越駅で披露するミニライブを行い、その模様がNHK総合で9月12日放送の5分番組「明日へつなげよう~NHK東日本大震災プロジェクト~」(午後11:45)で明かされる。

薬師丸は「あまちゃん」に大物女優の鈴鹿ひろ美役で出演したが、撮影当時の現地はまだ復興途上で、被害が大きかった島越は駅ごと“消滅”したままだった。その後、14年に島越駅舎が再建され、三陸鉄道は新たに「リアス線」として盛駅から久慈駅まで全長163キロが開通。薬師丸はそのお祝いをしたいと、今回のミニライブを開催した。

地元の人々の前で歌を披露した薬師丸は「今回、2013年『あまちゃん』の撮影時に訪れた島越に6年ぶりにうかがいました。当時その場所で『いつか、空に海に、どこかに届く讃美歌のような歌が歌いたい』と思った私の願いが、今回、駅も新しくなって線路も列車も通った島越で『潮騒のメモリー』を歌えたことで、その願いが通じたように思います」と長年の願いを果たし、感無量の様子だ。

「NHK東日本大震災プロジェクト」を制作統括する讃岐好伸チーフ・プロデューサーは「現地、島越ではミニライブ前日から雨模様だったのですが、薬師丸さんが現地に入られてから雨がやみ、暗い空が開けていきました。ライブに訪れた地元のお客さんたちが聞き入る姿、そして薬師丸さんの歌声が空へ、海へと響いていくさまが心を離れません。この歌が多くの人々の心に届き、震災があったことに思いをはせていただくと共に、復興への一助となることを願っています」と薬師丸の思いが通じたライブだったことを明かしている。

© 株式会社東京ニュース通信社