湘南ベルマーレが「反攻の秋」 主力組、相次いで復帰

湘南ベルマーレ MF菊地俊介

 サッカーJ1湘南ベルマーレが「反攻の秋」を迎える。

 昨季リーグ戦で26試合7得点を記録したMF菊地俊介(27)ら、故障を抱えていた主力組が8月以降、相次いで戦列に復帰。最近5試合を2勝2分け1敗とし、勝ち点8を積み上げた。ここまで勝ち点31で10位につけ、曺貴裁監督(50)が不在のチームを懸命に支えている。菊地は9月11日の練習後に「状態はかなりいい。試合に出られない期間は本当にもどかしかった。ここからチームを押し上げていきたい」と意気込みを語った。

 強い日差しが照りつける、台風一過の馬入ふれあい公園サッカー場。MF古林将太(28)は大粒の汗をしたたらせ、充実の表情でこう言った。

 「けがで出られなかった選手がどんどん戻って来て、やっとそろってきたなという感じ。練習からすごく充実していて楽しいし、ここからチーム状態はどんどん上がると思う」

 8月3日のリーグ戦第21節・鹿島アントラーズ戦でDF坂圭祐(24)が約2カ月ぶり、DF岡本拓也(27)も3カ月ぶりに復帰。さらに同24日の第24節・ベガルタ仙台戦では約3カ月ぶりの菊地に加えてMF梅崎司(32)も戦列に戻った。

 春先から試合に出続けている選手たちも、もちろん士気は高い。

 9月2日からU―22(22歳以下)日本代表の北中米遠征に臨み、同世代のメキシコ、米国と戦ったDF杉岡大暉(21)、MF斉藤未月(20)は11日午前5時に羽田空港へ降り立つと、その足で練習場へ。春先からシャドー、ボランチとしてフル回転している大卒2年目のMF松田天馬(24)も、ここまでリーグ戦出場24試合。昨季の21試合を既に上回り、「去年は夏場に状態ががくっと落ちた。反省を生かして、今年は特に体のケアを心掛けています。一番は睡眠。寝られる限り寝ています」と意識を高めている。残り9試合でJ1降格圏の17位松本山雅FCとの勝ち点差は7。まずは残留を確実にして、上位へのジャンプアップを見据えられるか。

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