業界最小級の複合機開発 スギノマシン

スギノマシンが開発したマシニングセンタ

 産業機械メーカーのスギノマシン(魚津市本江、杉野良暁社長)は、金属の積層造形から切削加工までを1台で完結するマシニングセンタ(数値制御工作機械)を開発した。高性能部品が製造できる複合加工機で、大きさは業界最小クラス。航空機エンジン部品の加工や摩耗した金型の再生などで活用できる。

 ノズルの先端から噴射される金属粉をレーザーで溶融、凝固させながら肉盛りする「DED方式」で、異種材料を組み合わせた積層造形を可能にした。同時に5軸を制御し、複雑な形状にすることができる。積層造形用ノズルは、切削加工時に退避する構造にしている。

 商品名は「XtenDED」。付属機器を含めたスペースは約7.8平方メートル。国内や欧米市場で販売し、価格は7800万円(税別)。販売目標は初年度に20台。9月16~21日にドイツで開かれる欧州最大規模の工作機械見本市「EMO」で展示する。

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