期限切れ飲料水 イベントに活用 熊本地震支援物資 熊本市

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熊本競輪場に置かれた熊本地震の支援物資の飲料水。ほとんどが賞味期限切れで、熊本市は活用策を模索している=7月5日、同市中央区

 熊本地震の支援物資として熊本市に届けられた飲料水が賞味期限切れのまま、大量に保管されている問題で、市は11日の市議会一般質問で、主催イベントなどで活用する考えを示した。

 市によると、約660トンの飲料水が届き、地震から3年以上たった今年7月末時点で、そのうち130トンが熊本競輪場(中央区)に山積みになっていた。

 その後、復旧工事の作業員の手洗いや保育園の花壇にまくなどして約50トン“消費”。11月に中央区桜町である主催イベントでも約50トン使うという。

 高本一臣氏(自民)に対する答弁で、古庄修治政策局長は「今後も復旧工事などに利用し、災害時の生活用水として備蓄する。廃棄せず、すべてを活用する」と述べた。

 市危機管理防災総室によると、地震発生時から全国の自治体や民間団体などから市に届いた支援物資の飲料水は、確認できるだけで約680トン。当初はえがお健康スタジアム(同市東区)に集積して、市内各所に必要な分を届けていた。しかし、スタジアムが使用再開するため、2017年4月までに競輪場に移したという。

 再集約当初は約160トン。市内の防災訓練の参加者らに配布していたが、1年間で20トン足らずを消費するのがやっと。その後2年たった現在、いまだに未開封の段ボールに詰められた状態で約130トン残っている。500ミリリットルのペットボトルに換算すると26万本分にあたる量だ。このうち、120トンが賞味期限切れとなっている。

 同室によると、16年4月末までには市内の水道は全面復旧したが、支援の飲料水は同6月末ごろまで届けられ続けていたという。「善意で送ろうとしている方々に『必要ない』と言えば、失礼に当たる」と考え、「飲料水が足りていることを、なかなか情報発信できなかった」。加えて自治体から送られた水のほとんどが賞味期限が残り1年程度だったことも影響しているという。(高橋俊啓)