新内閣発足 長崎県内の反応 与党 「県政の課題解決を」、野党 「代わり映えしない」

 11日に発足した第4次安倍再改造内閣について、県内与党側は、長崎4区選出の自民党衆院議員、北村誠吾氏の初入閣を「県政の重要課題を解決に導くチャンス」と歓迎。一方、野党側は改造内閣の顔触れを「代わり映えしない」「改憲派の布陣だ」と冷ややかな反応を見せた。
 自民党県連の外間雅広幹事長は「(北村氏は)国会議員の秘書、市議、県議と苦労をされてきた愚直なまでに真面目な政治家」と語り、「地方創生という枠組みで、人口減少対策、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化、IR誘致など課題解決に導いてほしい」と期待を寄せた。
 公明党県本部の川崎祥司幹事長は「北村氏は地方の厳しい現状をよく知る人だ」と評価。改造内閣では「全世代型の社会保障制度改革に一致団結して取り組んでほしい」とした。
 野党側は本県選出の国会議員の入閣を一定歓迎しつつ、憲法改正や外交問題について懸念を示した。立憲民主党県連の松永隆志幹事長は「憲法や外交問題でいまの強硬な姿勢は変わらないだろう」と憂慮。国民民主党県連の渡辺敏勝幹事長は「主要ポストはあまり変わっていない。代わり映えしない印象」と評した。共産党県委員会の山下満昭委員長は「諸問題の疑惑がある人も集まっている。しっかりと追及したい」とし、社民党県連の坂本浩幹事長も「参院選で改憲勢力は3分の2を切ったが、軌道修正は期待できない」と冷ややかな視線を送った。

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