県立高入試、推薦を廃止 広島県教委素案、一般と統合

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 広島県教委は13日、県立高の入試制度改革の素案を県庁であった県教育委員会議に示した。現在の推薦入試(選抜I)は廃止し、一般入試(選抜II)と統合する。入試で重視される「調査書(内申書)」の在り方も変更。スポーツや文化活動などの記録は、生徒自身が「自己PR書」として作成し、提出するとした。

 県教委は素案を基に、県民に広く意見を聞きながら、より詳しい制度設計を進める。選抜Iの廃止時期は、現在の中学1年生が受験する2022年春を目指すとした。01年度から大枠を維持してきた現行の入試制度は大きな転換点を迎える。

 素案では選抜Iと選抜IIを一本化。2次募集の選抜IIIを含めて、現在は2月上旬から3月下旬にかけて約2カ月間続く入試期間を短縮する。統合後の一般入試は、2月下旬か3月上旬のいずれかに設定する考え。定員割れした場合の2次募集は3月下旬となる。

 内申書は、名前と性別、教科の成績はこれまで通り中学校が記す。スポーツや文化、ボランティア活動などの記述は、受験生が自ら作成する「自己PR書」に置き換える。一般入試では各高校が特色などに応じて、内申書と学力検査の配点を独自に設定できる仕組みを導入するとした。

 県教委は6月、入試制度の見直しに向けた検討を始めると表明。8月にまとめた県内の公立校長アンケートでは、入試の簡素化に肯定的な意見が計88.4%、内申書の簡素化に肯定的な意見が計86.1%を占めた。(久保友美恵)