「タンデム自転車」公道解禁へ 熊本県警が方針

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益城町で開かれた2人乗りのタンデム自転車の試乗会=2018年6月

 熊本県警は12日、県内で禁止されている2人乗りの「タンデム自転車」の公道走行を解禁するため、県道路交通規則を改正する方針を明らかにした。20日までパブリックコメントを実施しており、本年度中の施行を目指す。

 タンデム自転車は、ペダルとサドルが縦列になった自転車で、3人乗りや4人乗りなどもある。後部座席には視覚障害者が乗ることができ、2020年のパラリンピック東京大会の自転車競技でもある。全国で解禁の動きが広がっており、6月末時点で福岡、鹿児島など24府県で解禁済み。

 県内でも障害者団体や自転車関係の団体が18年5月、「新たな観光資源にも活用できる」として、改正を求める要望書を県公安委員会に提出していた。

 改正案では、運転者以外の乗車を禁じる規定の除外規定に、2人乗りのタンデム自転車を加える。県警交通企画課によると、公道走行が可能な24府県で事故は確認できていない。

 小山巌県警本部長は「パブリックコメントの結果を踏まえ、公道走行に特段の支障がないと認められる場合には施行を目指す」と述べた。12日の県議会一般質問で、自民党の楠本千秋氏(天草市・郡区)の質問に答えた。

 普及に取り組む益城町の嘉悦覚さん(73)は「視覚障害のある人たちに気持ちのいい風を感じてもらえる機会が増えるので、大変喜ばしい」と話した。(内田裕之)