IR候補地 205億円売買予約 ハウステンボス内 佐世保市が契約へ

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の候補地となっている佐世保市のハウステンボス(HTB)内の土地約30ヘクタールと敷地内のホテルなど建物について、市とHTBが205億円で売買予約する契約を結ぶ方向で調整していることが12日、分かった。誘致が実現した場合に売買する内容になっている。
 市は13日の市議会本会議で契約締結に対する同意を求める諮問案を提出する。
 HTBと県、市は4月、HTB内の30ヘクタールの土地と建物をIR整備の候補地とすることで基本合意。候補地の売買をあらかじめ約束しておく契約を結ぶため、不動産評価額の鑑定を進めていた。
 IR誘致を巡っては、県が2020年にIRの建設・運営を担う事業者を公募選定。決定した事業者に市は候補地の売買予約権を渡す。国が最大3カ所とするIR立地区域に選ばれた場合、事業者がHTBから候補地を購入する。市企画部は「候補地の売買権を一時的に市が取得する契約。市が資金を出すことはない」としている。

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