「カバる!~あのコントを俳優がカバーしたら~」MC・千原ジュニアも大絶賛!!ベテラン俳優たちが人気芸人のコントを“カバー”

「カバる!~あのコントを俳優がカバーしたら~」MC・千原ジュニアも大絶賛!!ベテラン俳優たちが人気芸人のコントを“カバー”

NHK BSプレミアムでは、9月15日にコント番組「カバる!あのコントを俳優がカバーしたら~」を放送。音楽番組で名曲を別のアーティストが歌う“カバー曲”はよくありますが、この番組は人気芸人の名作コントを、俳優たちがカバーしてコントに挑戦します!

MCを務めるのは千原ジュニアさん、高橋克実さん。サブMCは飯豊まりえさん。コント劇団「劇団カバ~る」の一員として参加するのは、大和田伸也さん、田山涼成さん、長谷川朝晴さん、山崎樹範さん、和田正人さんと実力派ぞろい。メンバーを見ただけで、中身が面白いことは間違いなさそうです! 今回、収録現場の見学と収録後の会見にお邪魔し、皆さんに感想などを伺いました。

まずは、収録の様子を。3組に分かれて、名作コントが繰り広げられました。1組目は、番組ゲストで来ていたロッチさんの「十文字アキラ@不動産屋」。中岡創一さんが演じる十文字アキラ役に田山さん、コカドケンタロウさんが扮する不動産屋役を和田さんが務めます。元のコントをご存じの方は、中岡さんの味のあるキャラクターを田山さんがどんなふうに演じるのか想像できないかもしれません。しかし、さすがは田山さん。コントを見た中岡さんを「自分を超えてる…」とうならせ、コカドさんも和田さんに対して「勉強になりました。間の取り方とかすごい!」と大絶賛していました。

2組目は、サンドウィッチマンさんの「ピザのデリバリー」。富澤たけしさん扮するピザ屋の店員に長谷川さん、伊達みきおさんが演じる客役は山崎さんが担当。2人がサンドさん特有の迫力を見せられるのかが鍵になります。コントが始まると俳優魂がさく裂し、テンポよくストーリーを展開。見事な“ホラーコント”が完成していました。元々はお笑い芸人である長谷川さんですが、「今までの仕事の中で一番緊張した…」と、しどろもどろに。ジュニアさんに「ジョビジョバだろ!」と突っ込まれるも、「いや、俳優です…」と、かたくなに否定していました(笑)。一方、山崎さんは「日本一のネタで、同じようにするのはかなわないから違う切り口を探して…。(長谷川さんと)2人で、公園で何度も稽古しましたよ」と、告白して会場を驚かせていました。

最後は、MCのジュニアさん、兄・せいじさん、当時は世界のナベアツとして活動していた桂三度さんの3人でのユニットコント「少年と鹿と鉄骨」です。せいじさんが演じる少年には長谷川さん、ジュニアさん扮する鹿役に和田さん、三度さんが務めるおっさん役は大和田さんが務めます。本日2度目の登場の長谷川さんと和田さん。もう慣れたものかと思いきや、元ネタのご本人であるジュニアさんが目の前で見ている中でのコントは大変なプレッシャーだったようです…。

全てが終わり、MCと劇団員が全員集合してのトークでは、「本当に緊張しました。終わった今でも緊張が…」と誰よりも緊張している様子が一目で分かる長谷川さんに対し、「いやー、楽しかった!!」と大満足で笑顔を見せる大和田さんと田山さん。さすが年長組とでもいいましょうか、物怖じせず、あたかも自分のコントであるかのように純粋に楽しんでいる様子が印象的でした。

収録後の会見で、ジュニアさんは「16年前にやったコントを違った形で見て、自分自身全く覚えていなかったので『16歳まで育てた息子が家出して16年ぶりに帰ってきた』みたいな…。立派に育ってましたねー」と大絶賛。同じくMCの高橋さんにも感想を伺うと、「役者さんがコントをやるとどうなるんだろう!?と、まず一番に思いました。でもやっぱり“演じる”“役になる”ということでアプローチされていましたね。芸人さんがやるコントとは違う形で、生まれ変わったものが出てきた感じがしました」とコメント。サブMCで紅一点の飯豊さんは「芸人さんのコントを見るのがすごく好きで、この面白い材料を先輩の皆さんがどう料理するんだろう?と思っていましたが、完成度がすごくて(披露するのが)本番の1回だけっていうのがもったいない、もっと見ていたい!と思いました」と、興奮気味にお話されていました。

そして、コント出演者の中でも田山さんが「『この1回だけで終わっちゃダメだ!』と思いました。ネタはいっぱいありますから、タマネギのようにね。こう、(タマネギをむくしぐさをしながら)1枚1枚めくって勉強していけばいい感じになるのではないかと、個人的には思っています」と力強く語られ、本当に楽しかったという思いがひしひしと伝わってきました。そんな中、コントには一番慣れているであろう長谷川さんは真顔で、「この仕事をしてきて今までで一番嫌な仕事で…『世の中にはこんな嫌な仕事があるんだ!』と…。終わったら何か変われるんじゃないかと思っていましたけど、何も変わらなかったです(笑)。…やっぱりね、芸人さんのネタをやっちゃいけないですよ! 怖かったです…」と自信なさげで、会場内は大爆笑。長谷川さん、相当つらかったようです(笑)。

今回、3パターンのネタがありましたが、その中でやりたい役はあるかとの問いに「鹿」と答えた大和田さんと飯豊さん。理由はそろって「着ぐるみを着る機会がないから着たい!」とのこと。大和田さんが意外にもノリノリでかわいらしかったです(笑)。ジュニアさんには、記者が他の持ちネタで誰かにやってほしいコントは?と聞くと、「(ネタを)作りかけて、『奇麗な女の子じゃないと成立せえへんな』と、なって作るのやめたコントが何本もあるんで、そういうのはまりえちゃんに」と話して笑いを誘うと、飯豊さんは「いやいや…胃が痛いです!」と、顔と手を全力で横に振ってお断りしていました(笑)。ただ、「できないのは分かっているけど『(コントを)やってみたい! 楽しそう!』というのは、見ていて思いました」とも語っており、興味はとてもあるようでした。飯豊さんのコント、いつか見たいですね!

日曜夜10時50分からと、少々遅めの時間帯の放送ですが、「翌日の仕事に響く…」とためらっているそこのあなた! スカッと爽快な気分になれるので気持ちよく眠れ、逆に目覚めが良くなるはず。「カバる!~あのコントを俳優がカバーしたら~」必見です!!

【番組情報】


「カバる!~あのコントを俳優がカバーしたら~」
NHK BSプレミアム
9月15日 午後10:50~11:50

NHK担当 Y・T

© 株式会社東京ニュース通信社