西武のサブマリン與座、2年目で公式戦初登板 TJ手術から約1年「不安なかった」

西武2年目・與座がイースタン・リーグのDeNA戦で公式戦初登板を果たした【写真:安藤かなみ】

1年目の10月にトミー・ジョン手術を受けてオフに育成契約に

 西武の2年目・與座海人投手が12日に行われたイースタン・リーグのDeNA戦(西武第二)で公式戦初登板を果たした。與座は2017年ドラフト5位で入団したが、ルーキーイヤーの昨年10月にトミージョン手術を受け、オフに育成選手契約を結んでいた。

 入団前から右ヒジの故障を抱えていた與座。公式戦に1度も登板することなく、1年目にトミージョン手術を受けていた。8月下旬の経過診察でGOサインが出ると、この日の実戦登板に向けて入念に準備を重ねてきた。
 
 かつて西武に在籍していた牧田和久(パドレス)のフォームも参考にしたという独特のアンダースローで打者を幻惑。この日は先頭の桑原をキャッチャーフライに打ち取って投球のテンポをつかむと、2回を投げ走者を一人も許さないパーフェクトピッチングでプロ初登板を飾った。

 登板を終えた與座は「結果を気にせず、まずは打者に対して投げることができてよかった。不安もなかったし、腕を振れた」とほっとした表情で振り返った。リハビリ期間中には同じく16年にトミージョン手術を経験している高橋朋から「お前なら大丈夫だよ」と励まされ、根気強くトレーニングを行ってきた。

 今後は経過も観察しながら、シーズン終了後には宮崎で行われるフェニックスリーグに参加し登板を重ねる予定。現在1軍では同じ下手投げの高橋礼(ソフトバンク)が11勝を挙げるなど大ブレイク中だが、「彼は彼。自分はこうなってしまった以上、自分のペースで」と焦りはない。来季中に支配下選手への復帰を目指すサブマリンは、「次は球数もイニングも伸ばしていって、結果も出していきたい」と意気込んでいた。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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