画像はCD『万謡集』より
氣志團・綾小路翔氏が、台風15号の影響でいまだ停電や断水の被害のある千葉県で「氣志團万博」を予定通り開催することを発表し非難が殺到しています。今も不安な生活を送る現地の人たちからも「袖ケ浦市に来ないでください」「氣志團が敵になりました」と拒絶されている様子でした。
11日、綾小路氏は自身のインスタグラムを更新し『台風15号で被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます』とコメント。続けて『我々はロックンローラー。こんな時だからこそ、音楽での支援に準ずる次第です』と、14日・15日に千葉県袖ケ浦海浜公園で行われる音楽フェスティバル「氣志團万博2019 ~房総ロックンロール最高びんびん物語~」を予定通り開催する事を報告しました。
12日には『氣志團万博2019にご来場のみんなへ、綾小路 翔からのお願い』として、現地での飲食物購入やガソリンの給油を控えることなどの協力を呼び掛けています。そして、会場内で募金活動を行うことも明かし『みんなの優しい気持ち、俺が必ず、責任を持って届けます。もしほんのり余裕があったら、氣志團に協力してやって下さい。もちろん俺も参加します』と綴っていました。
しかし、台風の影響でいまだ停電や断水の被害のある千葉県でのイベントを強行する姿勢に非難が殺到します。そして、今も不安な生活を送る現地の人たちからも苦言が相次ぎ、
「袖ヶ浦市在住です。今でも停電中。朝から食料と氷を求めてお店を巡っているような状況です。その中、何万人の人がくるのはゾッとしますね。現地の辛さは現地の人にしかわからないのでしょうか」
「お願いします。 袖ケ浦市に来ないでください。袖ケ浦市含め近隣市は復旧の目処も立たず、電気や水のない中で4日目の夜を過ごしています。ここは被災地です。私たちの生活を気持ちを無視しないでください」
「木更津付近に住んでいるです。未だに家は停電しています。家の周りの信号はついていません。そんな状況でライブをする必要はあるのでしょうか? 停電が続いている中無理やり開催して叩かれる氣志團の皆さんの姿を見ることが我々住民が一番見たくない姿です。どうか考え直していただけませんか?」
「会場近くに住んでる者です。地元民はほぼ全ての人が今やる必要ないと判断してます。地元民からしたら今やられても煽られてるようにしか感じません。むしろイベントに電気を使う余裕があるなら停電している方に電気を回してもらいたいです」
「氣志團万博行く予定でしたが、家のあるうちの地域だけ断水と停電が続いてるし、行く気力が無くなってしまいました。ガソリンスタンド3軒も探し回って、毎日自宅と給水所や避難所を往復して疲れて疲労が最高潮です」
「停電で身内が運ばれ危篤です。氣志團大好きだったのに氣志團が敵になりました」
「地元の千葉県からの参戦が、どこより厳しいのに、強行している意味が分からないよ…氣志團万博大好きなフェスだったのに、大嫌いになりそうです」
といったコメントが寄せられています。
こうして現地の人たちから拒絶反応が出ている中でも「氣志團万博」を強行開催する姿勢に、いまだ非難や疑問の声が収まっていません。(文◎絹田たぬき)※タイトル画像はCD『万謡集』より