協力と効率そしてウィンウィン:FIBAを通じて強調された東莞の資質

協力と効率そしてウィンウィン:FIBAを通じて強調された東莞の資質

AsiaNet 80504 (1725)

【東莞(中国)2019年9月12日新華社=共同通信JBN】2019年9月11日(北京時間)の夕刻、2019年国際バスケットボール連盟(FIBA)バスケットボール・ワールドカップ(W杯)の待望の準々決勝が東莞バスケットボールセンター(Dongguan Basketball Center)で行われ、フランスチームが米国チームを10点差で下した。試合後に2019年W杯東莞現地組織委員会(Dongguan Local Organizing Committee of the 2019 FIBA Basketball World Cup)のメディア部門責任者は「中国内外の多くの記者がライブリポートのため準々決勝に集まり、世界が東莞を知るのを助けてくれた」と話した。

ほとんどのバスケットボール選手が初めて訪れた東莞は、「東莞の製造業」によって既に彼らとつながりがある。製造業で名高い東莞は、電子情報製品、電子機械・機器、繊維、衣料、靴、帽子、製紙、紙製品、事務用品、スポーツ用品、家具など主力分野を含む最新の製造業システムを誇る。衣料品や帽子、家具、携帯電話といった製品は世界中で売られている。東莞の2019年8月の貿易報告によると、輸出入合計は6.8%増の889億600万米ドルだった。

東莞の2つの異なる側面である製造業とバスケットボールに共通するのは、この街の基本的な文化と精神である。

地元ビジネスマンでバスケットボールファンのチャン・チョン氏は「バスケットボールはチームワーク精神が必要だ。同じように東莞の製造業は、国際的な産業力の協力と産業チェーンのグローバル化の恩恵の成果である。外国投資を誘致し、現地生産し、海外へ輸出する世界的に有名な製造業都市になった」と述べた。

統計によると、東莞は2018年に海外から約21億米ドル、前年比で14.4%の増の投資契約を得た。新規の外国直接投資契約プロジェクトは1400件に増えた。すべての外国からの投資プロジェクトのうち、1000万米ドルを超える案件は102件で、前年比7.4%増えた。

外国貿易の順調な発展に合わせて、東莞のバスケットボールチームも目覚ましい成果を挙げた。2019年にGuangdong Hongyuan男子バスケットボールチームは、中国プロバスケットボールリーグ(CBA)史上でほかのどのチームもできなかった9度目の優勝を果たした。同じ年にXintongsheng女子バスケットボールチームは中国女子プロバスケットボールリーグ(WCBA)選手権で初優勝した。

アンドレアス・ザグリスFIBA事務局長は「CBA会場としての東莞バスケットボールセンターは、間違いなく高い質の設備を備えている。チームワーク精神と素晴らしい装飾、ていねいなサービスは、選手が楽しい体験をするのを助けている。われわれはもっとFIBAの試合を持ち込む」と述べた。

東莞ではトッププロの試合が盛んで、この街のバスケットボールにぴったりの雰囲気を表している。バスケットボール用コートは2万6000面、体育館は100棟あり、32町・区域内の500カ所の村と地区には、それぞれ少なくとも1面の標準バスケットボールコートがある。

試合後にソーシャルメディアに「私たちは東莞で全米バスケットボール協会(NBA)の試合が見たい。東莞の起業家と米国の起業家が協力し、ビジネスの機会を広げてほしい」との地元ネット民の声が掲載された。

ソース: The Dongguan Local Organizing Committee of the 2019 FIBA Basketball World Cup