【台風15号】本牧海づり施設など損壊 復旧見通し立たず 横浜港

管理棟が被災し、桟橋が落下した本牧海づり施設=9日、横浜市中区の本牧ふ頭

 台風15号の影響で、横浜港の一部の市民利用施設が高波を受けて損壊し、営業を中止している。横浜市のまとめでは、海づり施設など3カ所で復旧の見通しが立っておらず、他に横浜・八景島シーパラダイス(同市金沢区)で一部施設の営業を中止している。

 市港湾局によると、本牧ふ頭(同市中区)は護岸が一部で崩壊するなど広い範囲で被害を受けた。本牧海づり施設(同)は管理棟の壁や窓が壊れて鉄骨がむき出しになり、利用できなくなったほか、釣り場に向かう桟橋が海中に落下した。横浜港シンボルタワー(同)は壊れた護岸などが道路をふさぎ、園内施設も被害を受けたため営業を中止。大黒海づり施設(同市鶴見区)も大きな被害が出たとして営業を中止している。

 横浜・八景島シーパラダイスは通常通り営業しているが、一部のアトラクションと一部のレストランが営業中止となっている。

 一方、磯子海づり施設は桟橋の復旧が完了したため営業を再開。日本丸メモリアルパーク(同市西区)の帆船日本丸・横浜みなと博物館、臨港パーク(同)は通常通り営業している。国の重要文化財に指定されている日本郵船氷川丸(同市中区)も大きな被害がなく開館している。

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