心の動きを詩集に 自らの病に理解を

新上五島の片岡さん「心友」第5集 発行

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詩集「心友」第5集を発刊した片岡さん=新上五島町有川郷、いろえんぴつの家

 精神に障害がある新上五島町宿ノ浦郷の片岡由美さん(39)が、日々の心の動きを表現した詩集「心友(しんゆう)」の第5集を発行した。「自分と同じ境遇の人が、詩を通して自らの病に対する理解を深めてほしい」との思いを込めた。
 片岡さんは北九州市出身。21歳で統合失調症を発症した。勤務先を退職し、2005年に母親の故郷の新上五島町に両親と移住。障害のある人たちを支援するNPO法人「いろえんぴつの家」(同町有川郷)の活動を通じて創作活動を始めた。詩集「心友」は10年から発行している。
 日常の中で心に浮かんだ言葉をスマートフォンに残し、詩を作る。第5集は昨年2月から書きためた約20編を収めた。このうち「心」という作品は「ひび割れた大地に水を上げよう/傷ついた心を潤すように/砕けた石を拾い上げよう/バラバラの心を包むように」などとつづり「どんなに心が傷ついても、しっかり前を向いて生きていく」という決意を表現した。
 カラーB7判、600円。詩集は「いろえんぴつの家」主催のイベントなどで販売。問い合わせはいろえんぴつの家(電0959.42.3177)。